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データと計測

LINE経由の申し込みはどう数えるか:管理画面の指標の分母と、14日・180日という2つの期限

LINE公式アカウントの管理画面で数えられるのは、配信したメッセージのリンクを最後にクリックして申し込んだ人の数です。コンバージョンユーザーの列に数字があるなら、計測は動いています。数えられる範囲は仕様で決まっていて、コンバージョン以外の指標は配信から14日で集計が止まり、名簿にあたるオーディエンスは(2種類を除いて)新規作成から180日で切れます。社内の誰が見ても同じ数字を同じ意味で読めるようにする。それがこの記事の目的です。株式会社SaaTsuがマニュアル5ページを読み直して整理しました。

先月のLINEの数字が、新しく入ってきた人と戻ってきた人のどちらで動いたかは、顧客資産化診断で分解できます(7問・約3分)。

LINE経由のコンバージョン計測とは

LINE経由のコンバージョン計測とは、配信したメッセージの中のリンクをクリックした人が、そのあと申し込みや購入をしたかを数えることです。公式の指標名は「コンバージョンユーザー」で、LINEヤフー株式会社のマニュアル「分析 – メッセージ配信」(2026年7月13日更新、2026年9月26日取得)は「メッセージ内の該当のリンクを最後にクリックされたリンクとして、そのリンクからコンバージョンを発生させたユーザーの数です。」と書いています(原文[2])。

となりに並ぶ「コンバージョン率」は、同じマニュアルで「コンバージョンユーザー数をクリックユーザー数で割った値です。」と定義されています(原文[3])。分子は申し込んだ人、分母はリンクをクリックした人です。配信した人数は、この率の分母には入りません。

この記事が扱うのは、タグを置いたあとの話です。

なぜ「LINE経由の申し込み」が数えられなくなるのか

数字が合わなくなる場面は、集計のつくりから説明がつきます。私たちが入る案件でも、最初は集計の不具合を疑います。開けてみると、原因が指標の定義と期間の側にあったことがあります。

1 同じ画面の中に、数えている相手が違う指標が並ぶ

「分析 – メッセージ配信」には、配信・開封・クリックユーザー・コンバージョンユーザーが並びます。同じ1本の配信についての数字ですが、1と数えている相手がそれぞれ違います。

「配信」は「メッセージが送信された人数」で、「メッセージを送信した日時で配信数がカウントされます。」という注記が付いています。1月1日に予約した配信が遅れて1月2日に届いても、1月1日の配信として数える例が載っています(原文[4])。

「開封」は「メッセージを開封された人数」で、「いずれかの吹き出しをインプレッション(100%表示)した時点でカウントされます。」とあり、さらに「トークルームを開かずに既読にされた場合はカウントされません。」と続きます(原文[5])。通知の一覧で読んだ人は、この数字の外に出ます。

「クリックユーザー」は「メッセージ内のいずれかのURLをクリックした人数」(原文[6])。コンバージョン率の分母になるのは、このクリックユーザーです。社内で「配信あたりの申込率」と呼んでいる数字とは、分母が別のものになります。

2 集計の締まる日が、配信のたびに決まる

LINEヤフー株式会社のマニュアル「分析 – メッセージ配信」(2026年7月13日更新、2026年9月26日取得)の冒頭に「各指標は、配信から14日間集計されます。(コンバージョンは計測期間に応じて更新されます)」とあります(原文[1])。1本の配信の数字は、その配信の日を起点に動きます。月で締める社内の集計とは、区切りの置き方が違います。

括弧の中の但し書きは、コンバージョンだけに付いています。ここは私たちの読み方ですが、14日は、コンバージョン以外の指標が集まる期間として読みます。コンバージョンの計測期間の長さは、この記事が読んだ5ページの中に数値としては出てこないため、社内の締め日は14日を基準にします。

3 友だちの側の記録と、申し込みの側の記録が別に動く

友だち追加の側を見る画面は「分析 – 友だち」で、ここに並ぶのは友だち追加数・ターゲットリーチ・ブロック数です。経路別の数え方には、「ブロック数は、選択期間中のブロック数です。(選択期間中に友だち追加したユーザーのブロック数ではありません)」と書かれています(LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「分析 – 友だち」2026年9月16日取得。原文[19])。並びに「友だち期間が90日以上あったユーザーがブロックした場合、「その他」にカウントされます」ともあります。

つまりこの画面の数字は、ある月に入ってきた人たちを追いかけた集計ではありません。期間で切った断面です。「4月に来た友だちが、その後どうなったか」を経路ごとに長く追う用途には、自社側の名簿が要ります。

絞り込み配信で使える「属性」も、自社の顧客データではありません。マニュアルは「年齢や性別など、属性で指定できるユーザー情報はLINEの利用動向から推定したみなし属性に基づいています。」としています(同 マニュアル「絞り込み配信について」2026年9月16日取得。原文[18])。

どこまで数えられて、どこからは数えられないのか

1 数字には、使える期間が書いてある

この記事が軸に置く期間は、14日・60日・90日・180日の4つです。どれも別のページの別の機能に付いた数字ですが、並べると計測の締切表になります(同じ5ページには、リッチメニューや予約のオーディエンスに付いた別の期間もあります)。

配信から60日以内のメッセージなら、クリックした人や開封した人をオーディエンスにできます(LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「オーディエンス」2026年9月26日取得。原文[10])。同じ相手をもう一度指定する「過去の配信」は配信完了から336時間(24時間×14日)で選べなくなり(同 マニュアル「絞り込み配信について」2026年9月16日取得。原文[17])、友だち追加経路で選べる期間は90日以内です(同 マニュアル「オーディエンス」。原文[11])。

この記事が扱う4つの期間・5本(破線より上は配信日・配信完了日が起点) 0日 14 60 90 180日 「分析 – メッセージ配信」の各指標 配信から14日間集計 「過去の配信」を配信先に選べる期間 配信完了から336時間(24時間×14日) オーディエンスの元にできる配信 配信から60日以内のメッセージ ここから下は、配信日からの経過時間ではありません(友だち追加経路=選べる範囲の長さ/オーディエンス=作成日から180日) 友だち追加経路の期間選択 90日以内(選べる範囲の長さ) オーディエンスの有効期限 新規作成から180日(2種類を除く) 濃い色は、この記事が計測の締切として扱う2本(14日=指標が集まる期間、180日=名簿が使える期間)
図1 この記事が扱う4つの期間 ── 14日から180日
LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル3ページの記述(2026年9月16日・26日取得)。14日が2本に分かれるため帯は5本。起点は3種類あり、破線より下は配信日からの経過時間ではありません

この4つの中でいちばん長い180日は、オーディエンスの有効期限です。マニュアル「オーディエンス」の一覧の説明に「「チャットタグオーディエンス」「ウェブトラフィックオーディエンス」以外は新規作成から180日間有効です。」とあります(2025年9月1日更新、2026年9月26日取得。原文[7])。期限が切れたオーディエンスのステータスは「期限切れ」になり、「有効期限がきれてから1か月後に自動で削除されます。」と続きます(原文[8])。

「3月に友だち追加した人」という固定の名簿をLINEの側に置いたままにすると、半年でその名簿の側が切れます。

2 公式の指標は、何を1と数えているのか

申し込みの数え方に関わる5つの指標(LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「分析 – メッセージ配信」2026年7月13日更新・2026年9月26日取得。「内容」の列は、マニュアルの記述を短くまとめたものです(短くする余地のない行は表記だけ整えています)(そのままの引用は末尾の「引用した原文」[1]〜[6]に置いています)。私たちが計算して足した数値はありません)
指標内容(マニュアルの記述を短くまとめたもの)集計単位
配信メッセージが送信された人数。送信した日時でカウントされ、遅れて届いた場合も送信日の配信として数えられる1メッセージ配信
開封メッセージを開封された人数。いずれかの吹き出しが100%表示された時点でカウントされ、トークルームを開かずに既読にされた場合はカウントされない1メッセージ配信
クリックユーザーメッセージ内のいずれかのURLをクリックした人数1メッセージ配信
コンバージョンユーザーメッセージ内の該当のリンクを最後にクリックされたリンクとして、そのリンクからコンバージョンを発生させたユーザーの数。最後に発生したリンクのクリックがコンバージョンの要因と見なされる1メッセージ配信/1吹き出し
コンバージョン率コンバージョンユーザー数をクリックユーザー数で割った値1メッセージ配信/1吹き出し

同じページには再生開始ユーザー・再生完了ユーザー、吹き出し単位のインプレッション・クリック・クリック率なども並びます。ここに載せたのは、申し込みの数え方に関わる5つです。

1本の配信について、画面に並ぶ4つの数字 配信 メッセージが送信された人数 送信した日時でカウント 開封 吹き出しが100%表示された 時点でカウント クリックユーザー メッセージ内のいずれかの URLをクリックした人数 コンバージョンユーザー 最後にクリックされたリンク からCVを発生させた人数 ▶ ▶ ▶ コンバージョン率 = コンバージョンユーザー数 ÷ クリックユーザー数 私たちの整理:率の分母は 「クリックユーザー」です 「配信あたりの申込率」を社内で使っているなら、画面のコンバージョン率とは分母が別の数字になります(私たちの整理)
図2 公式の指標が数えている相手 ── 率の分母はクリックユーザー
箱の中はマニュアル「分析 – メッセージ配信」の記述(2026年9月26日取得)、左下の2行は私たちの整理

同じ人が2本の配信のリンクを踏んで申し込んだとき、コンバージョンは最後にクリックされたリンクの側に付きます。手前の配信の行には、その申し込みは乗りません。マニュアルの「最後に発生したリンクのクリックがコンバージョンの要因と見なされます。」をそのまま読むと、こうなります(原文[2])。何本かの配信を重ねて申し込みに至った人の道筋は、この指標1つで表す形にはなっていません。

3 友だち追加と申し込みを、同じ人としてつなぐ結び目

友だち追加はLINEの側の出来事で、申し込みは自社のサイトやアプリの側の出来事です。同じ人として数えるには、LINEの側のユーザーIDと自社の会員IDを結ぶ作業が要ります。手順はLINEのID連携の記事に。この記事は、結んだあとの計測だけを扱います。

結んだ結果をLINEの側に戻す口が、オーディエンスの種類のひとつ「ユーザーIDアップロード」です。マニュアルは「TXT、CSV形式のファイルでユーザーIDをアップロードして作成するオーディエンス」と説明し、詳細については「Messaging APIの設定」を見るよう案内しています。上限はエラーになる条件として「アップロードできるID数の上限 (1ファイルあたり 150万) を超過している場合」と書かれ、「複数ファイルに分けることで150万以上のアップロードが可能です。」と続きます。ファイルは一度に5つまで選べます(原文[9])。

サイト側の行動から名簿を作る口は「ウェブトラフィック」で、「計測タグやLINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンス」です。タグの使い方は「トラッキング(計測タグ・LINE Tag)」というマニュアルへ案内が出ています(原文[20])。こちらは有効期限を自分で決める形で、「1~180日の間で設定できます。」とあります(原文[12])。

2つの名簿と、その結び目 LINEの側 友だち追加 → ユーザーID 配信・開封・クリックの記録 オーディエンスは作成から180日 自社の側 申し込み → 会員ID 購買・契約・解約の記録 期間は自社で決められる ID連携で結ぶ ここが結び目。手順はID連携の記事に (この記事は結んだあとの計測を扱う) ◀ ▶ 結んだ名簿をLINEに戻す2つの口 ユーザーIDアップロード(1ファイル150万ID・一度に5ファイル) / ウェブトラフィック(計測タグ・LINE Tag、有効期限1〜180日) 私たちの整理:結んだあとに決めるのは、分母・締め日・名簿の置き場所の3つ 分母=何を1と数えるか / 締め日=配信日から14日 / 名簿=180日で切れる前に自社側へ写す 日数はマニュアルの記述、3つに分ける整理は私たちのものです
図3 友だち追加と申し込みをつなぐ経路 ── 結び目はユーザーID
箱の中の日数と上限はマニュアル「オーディエンス」の記述(2026年9月26日取得)、最下段の3つは私たちの整理

4 あわせて押さえる5つの言葉

この記事に出てくる5つの言葉(いずれもLINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアルの記述にもとづく説明。2026年9月16日・26日取得)
言葉この記事での説明
① オーディエンス配信先として指定できる名簿。メッセージクリック、メッセージインプレッション、リッチメニュークリック、リッチメニューインプレッション、友だち追加経路、チャットタグ、予約、ユーザーIDアップロード、ウェブトラフィック、その他の10種類が一覧に載っています。チャットタグとウェブトラフィックを除き、新規作成から180日間有効です
② ターゲット推計配信を作るときに表示される、届く見込みの人数。「概ね3日前のデータをもとに算出している」ため、リアルタイムで動くオーディエンスサイズと差が出る場合があります。実際の配信人数とも差が出る場合があると書かれています(原文[13]・原文[14])
③ みなし属性絞り込み配信の「属性」で使われる、性別・年齢・地域などの値。LINEの利用動向から推定したもので、実際の属性と異なる場合があると案内されています
④ ユーザーIDアップロードTXTまたはCSVのファイルでユーザーIDを渡して作るオーディエンス。1ファイルあたり150万IDが上限で、複数ファイルに分ければ150万を超えるアップロードができます。ファイルは一度に5つまで選べます
⑤ 計測タグ・LINE Tagサイト側に置くタグ。これを使い始めると、ウェブトラフィックのオーディエンスを作れるようになります。タグ自体の使い方は「トラッキング(計測タグ・LINE Tag)」というマニュアルの側に案内があります

数えられない範囲を、どう置くか

私たちは、LINE公式アカウントとデータ基盤の設計を引き受ける立場です(LINEのサービスのページ)。そのうえで書くと、ここで効くのは、分母・締め日・名簿の置き場所という3つの決めごとです。すでに毎月の数字が動いているなら、あとからでも決め直せます。

1 分母を決める ── 何を1と数えるか

まず、社内で「LINE経由の申込率」と呼んでいる数字の分母を1つに決めます。画面のコンバージョン率はクリックユーザーが分母です。配信した人を分母にした数字がほしいなら、それは別の名前を付けて別に出します。同じ画面から2つの率が出ること自体は困りません。困るのは、どちらの率かが分からない状態です。

決めたら、数字のとなりに書き残します。「分子=コンバージョンユーザー、分母=クリックユーザー、出典=分析 – メッセージ配信」のように、1行で足ります。担当が替わっても同じ数え方が続きます。

2 締め日を決める ── 配信日から14日

次に、配信ごとの締め日を決めます。各指標は配信から14日間集計されるので、月末に一括で見ると、月末に配信した分だけ集計の途中の数字を見ることになります。配信日と締め日をセットで記録し、締め日が来た配信だけを比較に使う形にします。

コンバージョンには「計測期間に応じて更新されます」という但し書きが付くので、締めたあとに動く余地があります。締めた数字を凍結せず、上書きの履歴が残る形にしておきます(ここは私たちのやり方です)。

3 名簿の置き場所を決める ── 180日より前に自社側へ写す

最後に、比べ続けたい名簿を自社側に置きます。LINEの側のオーディエンスは180日で期限が来るので、半年を超える比較をLINEの画面の中だけで組み立てると、名簿の側が先に無くなります。

自社側に「いつ友だちになった人か」「いつ申し込んだ人か」を持っておけば、ユーザーIDアップロードで作り直せます。1ファイル150万IDまで渡せるので、名簿の大きさで詰まる場面は多くありません(私たちの見方です)。オーディエンスは配信先として1つのメッセージに10個まで設定でき、それぞれ「含める」「除外する」を選べます(原文[15]・原文[16])。比較したい2つの群を作るときも、この設定で、配信先の側から組み立てます。群の大きさ・期間・入れ替えの決め方はホールドアウトグループの記事に。

LINE経由のコンバージョン計測について、よくある質問

LINE公式アカウントの管理画面では、申し込みをどこまで数えられますか?

配信したメッセージのリンクをクリックした人が、そのリンクから申し込んだかどうかまでです。LINEヤフー株式会社のマニュアル「分析 – メッセージ配信」(2026年7月13日更新、2026年9月26日取得)は、コンバージョンユーザーを「メッセージ内の該当のリンクを最後にクリックされたリンクとして、そのリンクからコンバージョンを発生させたユーザーの数です。」と定義しています。同じ人が複数の配信のリンクを踏んだ場合、その申し込みは最後にクリックされたリンクの側に付きます。

LINE公式アカウントの「コンバージョン率」は、何を何で割った値ですか?

コンバージョンユーザー数を、クリックユーザー数で割った値です。LINEヤフー株式会社のマニュアル「分析 – メッセージ配信」(2026年7月13日更新、2026年9月26日取得)にそのまま書かれています。分母は配信した人数ではなく、メッセージ内のいずれかのURLをクリックした人数です。

配信してから何日間の数字が、その配信の行に集まりますか?

マニュアルには「各指標は、配信から14日間集計されます。(コンバージョンは計測期間に応じて更新されます)」とあります(LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「分析 – メッセージ配信」2026年7月13日更新、2026年9月26日取得)。括弧の但し書きはコンバージョンに付いているので、コンバージョンは締めたあとも動く余地があります。月末で一括して締めると、月末に配信した分は途中の数字になります。

友だち追加した人と、サイトで申し込んだ人を、同じ人として数えられますか?

LINEの側のユーザーIDと自社の会員IDを結べば数えられます。結んだ名簿は、オーディエンスの「ユーザーIDアップロード」でLINEに戻せます。1ファイルあたり150万IDが上限で、複数ファイルに分ければそれ以上も渡せます(LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「オーディエンス」2025年9月1日更新、2026年9月26日取得)。結ぶ手順そのものはLINEのID連携の記事にまとめています。

作ったオーディエンスは、いつまで使えますか?

マニュアルには「「チャットタグオーディエンス」「ウェブトラフィックオーディエンス」以外は新規作成から180日間有効です。」とあります(LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「オーディエンス」2025年9月1日更新、2026年9月26日取得)。期限が切れるとステータスが「期限切れ」になり、その1か月後に自動で削除されます。半年を超えて同じ名簿で比べたい場合は、自社側に元のリストを持っておき、必要なときに作り直す形になります。

管理画面の数字を、そのまま社内の報告に使ってよい場面はありますか?

1本の配信の中で、どのリンクが押されたかを比べる場面には、そのまま使えます。同じ配信の同じ日を起点にした数字どうしなので、集計期間はそろっています(LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「分析 – メッセージ配信」2026年7月13日更新、2026年9月26日取得)。ただし同じページの吹き出し単位の指標では、「クリック」は回数、「クリックユーザー」は人数です(原文[21])。比べるのは同じ指標・同じ単位どうしにします。決めごとが要るのは、月をまたいで並べるときと、LINE以外のチャネルと並べるときです。

まとめ

LINE経由のコンバージョン計測とは、配信したメッセージのリンクをクリックした人が、そのあと申し込んだかを数えることです。公式の指標名はコンバージョンユーザーで、率のほうはコンバージョンユーザー数をクリックユーザー数で割った値と定義されています。

数字が合わなくなる理由は、指標ごとに数えている相手が違うことと、集計が配信日を起点に動くことです。友だちの側の画面は期間で切った断面で、入ってきた人を追いかけた集計とは形が違います。

数えられる範囲は、期間で区切られています。この記事が扱った4つのうちいちばん効くのは、オーディエンスが新規作成から180日で期限を迎えることです。友だち追加と申し込みをつなぐ結び目はユーザーIDで、結んだ名簿はユーザーIDアップロードでLINEに戻せます。

決めるのは、分母・締め日・名簿の置き場所の3つです。分母は何を1と数えるか、締め日は配信日から14日、名簿は180日で切れる前に自社側へ写す。指標ごとに違う分母と、配信ごとに変わる締め日と、180日で切れる名簿を先に決めて、社内の誰が見ても同じ数字を同じ意味で読めるようにする。それがこの記事の目的です。

出典と、書けなかったこと

出典と注記を開く

出典

・LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「オーディエンス」ページを見る ── ページ上の表示は「2025.09.01 更新」。オーディエンスタイプの一覧10種、メッセージクリック/メッセージインプレッション(いずれも配信から60日以内のメッセージ)、友だち追加経路(90日以内の選択)、ユーザーIDアップロード(1ファイル150万ID・一度に5ファイル・複数ファイル可)、ウェブトラフィック(計測タグ・LINE Tag、有効期限1〜180日)、オーディエンスリスト(新規作成から180日間有効/ステータス「期限切れ」は1か月後に自動削除)、こんなときは?Q1・Q2(ターゲット推計は概ね3日前のデータ、オーディエンスサイズはリアルタイム、推計は概算)。2026年9月26日に取得
・LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「分析 – メッセージ配信」ページを見る ── ページ上の表示は「2026.07.13 更新」。各指標は配信から14日間集計(コンバージョンは計測期間に応じて更新)、指標の定義表(配信/開封/クリックユーザー/再生開始ユーザー/再生完了ユーザー/コンバージョンユーザー/コンバージョン率/カスタムコンバージョン/吹き出し単位のインプレッション・クリック・クリック率・クリックユーザー・カウント・割合・ユーザー)。2026年9月26日に取得
・LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「メッセージ配信を作成する」ページを見る ── ページ上の表示は「2024.04.16 更新」。配信先(絞り込み選択時はオーディエンスを上限10個まで設定可能)、ターゲット推計(実際の配信数と差が生じる場合がある旨の注記)。2026年9月26日に取得
・LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「絞り込み配信について」ページを見る ── 配信先は「オーディエンス」「過去の配信」「属性(フィルター)」の3種類、オーディエンスごとに「含める」「除外する」を選択、過去の配信は配信完了から336時間(24時間×14日)で選択できなくなる、こんなときは?Q1(みなし属性による推定/属性の更新タイミング)。2026年9月16日に取得
・LINEヤフー株式会社 LINE公式アカウント マニュアル「分析 – 友だち」ページを見る ── 概要(友だち追加数・ターゲットリーチ・ブロック数)、友だち追加経路(90日以内の期間選択/ブロック数は選択期間中のブロック数/友だち期間が90日以上あったユーザーのブロックは「その他」)。2026年9月16日に取得
・出典は1社(LINEヤフー株式会社)の5ページです。いずれもWebのマニュアルでページ番号が無いため、位置は節の見出しで示しています。取得方法は、UA付きのcurlでraw HTMLを取り、本文を機械的にテキスト化したものです。要約ツールは通していません。
・取得したページ:「オーディエンス」「メッセージ配信を作成する」「分析 – メッセージ配信」「絞り込み配信について」「分析 – 友だち」の5ページです。いずれも2026年9月16日・26日に取得し、本文で引用した記載は記事末尾の「引用した原文」にそのまま載せています。

書けなかったこと

・コンバージョンの「計測期間」の長さを書いていません。マニュアルの但し書き(「コンバージョンは計測期間に応じて更新されます」)以上の数値を、私たちが読んだ5ページの中で確認できていないためです。この記事で14日として扱っているのは、コンバージョン以外の指標が集まる期間です。
・コンバージョンを計測するためのタグの設置手順を書いていません。この記事の範囲は、設置したあとに画面へ出る数字の読み方です。タグの使い方は「トラッキング(計測タグ・LINE Tag)」というマニュアルの側に案内があり、そちらは今回取得していません。
・改善率やコンバージョン率の目安といった数値を置いていません。出典のある実測値を持っていないためです。推計値も置いていません。
・LINE公式アカウント以外の経路(LINE広告、ミニアプリ、外部の配信ツール)での計測は扱っていません。読んだのはLINE公式アカウントのマニュアル5ページだけです。
・検索結果の上位に並ぶ他社の記事の内容は、この記事では評価していません。扱っているのは、LINEヤフー株式会社のマニュアルに書かれている仕様です。
・「分母・締め日・名簿の置き場所の3つ」という分け方は私たちの整理です。マニュアルにこの3段が並んでいるわけではありません。日数(14日・60日・90日・180日)と上限(150万ID・5ファイル・オーディエンス10個)はマニュアルの記述です。
・図1で4つの期間を1本の軸に並べていますが、それぞれ別のページの別の機能に付いた期間です。帯が5本あるのは、14日が、各指標の集計14日と、過去の配信の336時間(24時間×14日)の2本に分かれるためです。起点は3種類あります。破線より上の3本は配信日または配信完了日からの経過時間、友だち追加経路の90日は画面で選べる範囲の長さで起点にあたる日がなく、オーディエンスの180日は作成日からの有効期限です。濃い色の2本(14日・180日)は、この記事が計測の締切として扱うもので、破線による起点の分け方とは別の区別です。同じ軸に載せたのは読みやすさのためで、マニュアルがこの並びを示しているわけではありません。
・同じ5ページには、リッチメニューや予約のオーディエンス、分析 – 友だちの画面に付いた別の期間も書かれています。この記事が軸に置くのは、申し込みの数え方に関わる4つに絞りました。
・「分析 – 友だち」の数字については、経路別の数え方の注記だけを使いました。ブロックの水準や、その下げ方はこの記事では扱っていません。
・ページ上の更新日(オーディエンス 2025.09.01/メッセージ配信を作成する 2024.04.16/分析 – メッセージ配信 2026.07.13)は、取得時点の表示です。マニュアルは更新されるため、実装の前にご自身で開いて日付を確かめてください。
・「絞り込み配信について」「分析 – 友だち」の2ページは2026年9月16日の取得で、他の3ページは9月26日の取得です。取得日が10日離れています。

引用した原文

原文を開く(21件)

[原文]引用したマニュアルの記載

[1]「分析 – メッセージ配信」冒頭:「「メッセージ配信」ではメッセージに関する以下の指標の統計情報が確認出来ます。」「「メッセージ配信」は大きくわけて「概要」と「詳細」で構成されます。」「各指標は、配信から14日間集計されます。(コンバージョンは計測期間に応じて更新されます)」

[2]「分析 – メッセージ配信」指標の表・コンバージョンユーザーの行:「メッセージ内の該当のリンクを最後にクリックされたリンクとして、そのリンクからコンバージョンを発生させたユーザーの数です。」「※最後に発生したリンクのクリックがコンバージョンの要因と見なされます。」(集計単位の列は「1メッセージ配信/1吹き出し」)

[3]「分析 – メッセージ配信」指標の表・コンバージョン率の行:「コンバージョンユーザー数をクリックユーザー数で割った値です。」

[4]「分析 – メッセージ配信」指標の表・配信の行:「メッセージが送信された人数」「※メッセージを送信した日時で配信数がカウントされます。」「例)1月1日予約のメッセージ配信において、遅延により実際にユーザーに届いた日付が1月2日の場合でも、1月1日の配信としてカウントされます。」

[5]「分析 – メッセージ配信」指標の表・開封の行:「メッセージを開封された人数」「※いずれかの吹き出しをインプレッション(100%表示)した時点でカウントされます。重複してカウントされることはありません。」「※トークルームを開かずに既読にされた場合はカウントされません。」

[6]「分析 – メッセージ配信」指標の表・クリックユーザーの行:「メッセージ内のいずれかのURLをクリックした人数」

[7]「オーディエンス」節「オーディエンスリスト」:「保存されたオーディエンスはリストで表示されます。」「「チャットタグオーディエンス」「ウェブトラフィックオーディエンス」以外は新規作成から180日間有効です。」

[8]「オーディエンス」節「オーディエンスリスト」・ステータスの表「期限切れ」の行:「有効期限のきれたオーディエンスです。」「有効期限がきれてから1か月後に自動で削除されます。」

[9]「オーディエンス」節「ユーザーIDアップロード」:「「ファイルを選択」から、ユーザーIDのみを含むファイルをアップロードします。」「ファイルは一度に5つまで選択が可能です。」/アップロードに失敗するケースの列挙のうち:「・アップロードできるID数の上限 (1ファイルあたり 150万) を超過している場合 ※複数ファイルに分けることで150万以上のアップロードが可能です。」/同ページのオーディエンスタイプの表・ユーザーIDアップロードの行:「TXT、CSV形式のファイルでユーザーIDをアップロードして作成するオーディエンス ※詳しくは”Messaging APIの設定”をご確認ください」

[10]「オーディエンス」節「メッセージクリック」:「メッセージクリックを選択すると、配信から60日以内のメッセージがリストで表示されます。」「メッセージを選択するとメッセージに含まれるURL別のターゲットが表示されます。 クリックユーザー数が20未満の場合は「~19」で表示されます。」/同ページ「メッセージインプレッション」節:「メッセージインプレッションを選択すると、配信から60日以内のメッセージがリストで表示されます。」

[11]「オーディエンス」節「友だち追加経路」:「対象期間を選択し検索マークをクリックすると、期間中に追加された経路一覧が表示されます。」/同ページのオーディエンスタイプの表・友だち追加経路の行の注記:「※90日以内の選択が可能です」

[12]「オーディエンス」節「ウェブトラフィック」:「7 有効期限を設定し、「保存」をクリックします。」「※ここで指定した期間内にコンバージョンを発生させた人を対象にします。」「※1~180日の間で設定できます。」

[13]「オーディエンス」節「こんなときは?」Q1:「オーディエンスサイズはリアルタイムで更新されますが、ターゲット推計は概ね3日前のデータをもとに算出しているため、人数に差分が発生する場合があります。」「友だちになったことのないユーザーや存在しないIDのユーザーがオーディエンスの対象にいる場合、オーディエンスサイズには含まれますが、ターゲット推計には含まれません。このように除外されるユーザーが異なるため、人数に差分が発生する場合があります。」

[14]「オーディエンス」節「こんなときは?」Q2:「ターゲット推計は概算のため、実際の配信人数と差分が発生する場合があります。」

[15]「メッセージ配信を作成する」項目の表・配信先の行:「メッセージの配信先をすべてにするか、絞り込みを行うか選択可能です。」「※「絞り込み」選択時は、作成したオーディエンスを配信先に設定することもでき、 上限10個までオーディエンスの設定が可能です」

[16]「絞り込み配信について」節「オーディエンスを設定する」:「オーディエンスはメッセージ一つに10個まで追加が可能です。」「選択可能なオーディエンスごとに「含める」「除外する」を選択します。 選択中の状態をもう一度クリックをすると選択を解除します。」

[17]「絞り込み配信について」節「過去の配信を指定する」:「過去に配信されたメッセージの配信対象のユーザーに対し、再度配信ができます。」「※配信完了から2週間(24時間×14日=336時間)経過すると、選択できなくなります。」

[18]「絞り込み配信について」節「こんなときは?」Q1:「配信先を属性で絞り込んでいる場合、以下の理由により、対象外と思われるユーザーにメッセージが届くことがあります。」「・みなし属性による推定 年齢や性別など、属性で指定できるユーザー情報はLINEの利用動向から推定したみなし属性に基づいています。そのため、実際の属性と異なる場合があります。」

[19]「分析 – 友だち」節「友だち追加経路」:「ユーザーが友だち追加およびブロックした経路の確認ができます。」「※最大90日間の期間選択が可能です。」「ブロック数は、選択期間中のブロック数です。(選択期間中に友だち追加したユーザーのブロック数ではありません)」「※友だち期間が90日以上あったユーザーがブロックした場合、「その他」にカウントされます」

[20]「オーディエンス」オーディエンスタイプの表・ウェブトラフィックの行:「計測タグやLINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンス」「※計測タグまたはLINE tagの利用を開始するとオーディエンスが作成可能になります。タグの利用については「トラッキング(計測タグ・LINE Tag)」を参照してください。」

[21]「分析 – メッセージ配信」指標の表・1吹き出し単位の行:クリック「ふきだし内のURLがクリックされた回数」/クリックユーザー「ふきだし内のURLをクリックした人数」(いずれも集計単位の列は「1吹き出し」、確認場所の列は「詳細」)

執筆者

永野 陽平

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