行動は見えるのに、届けられない:台帳に「届ける口」をつなぐ
カートに入れたまま離れた人がレポートでは見えているのに、その人に何も届けられない──足りないのは分析ではなく「届ける口」です。接点の記録×同意の欄×届ける口の3点セットと、通数課金の下で「全員に送る」から「台帳で選んで送る」へ切り替える設計を整理しました。
読むステップ配信の費用は、シナリオを組んだ時点で「決まり方」が決まります。金額そのものは、毎月の友だちの増え方で動きます。読めなくなるのは、配信ボタンを押さないからです。増えても、手を動かした実感がありません。そして当月の上限を超えると、利用中のすべてのステップ配信が止まります。
出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント ステップ配信マニュアル」(2026年8月10日閲覧)
本記事の仕様・上限・停止時の挙動は、LINE公式アカウント(LINEヤフー株式会社)の2026年8月10日時点の公式情報に基づきます(上限超過時の停止と再開は2026年9月17日、料金改定の告知は2026年9月16日に取り直しています)。仕様は改定される可能性があります。
ステップ配信とは、あらかじめ用意した内容を、決めたタイミングで自動配信する機能のことです。公式マニュアルにはこう書かれています。
友だち追加したユーザーに対して、あらかじめ用意しておいた内容・タイミング・期間でメッセージを自動配信できる機能
── LINEヤフー for Business「ステップ配信マニュアル」(2026年8月10日閲覧)
ご相談をいただく中で、繰り返し出てくるのが次の3つです。
3つとも、原因は同じ場所にあります。ステップ配信が、一斉配信とは別のかたちで通数を積む仕組みだからです。
通数の数え方そのものは同じです。料金プランページに、こう書かれています。
「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」を「通数」としてカウントします
── LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」(2026年8月10日閲覧)
これはステップ配信でも変わりません。
違うのは発生のしかたです。一斉配信は、送ると決めて、対象を選んで、ボタンを押します。1回ごとに人が判断しています。
ステップ配信は違います。開始条件に使えるのは友だち追加とオーディエンスの2つです(同マニュアル)。友だち追加をきっかけにした場合、友だちが1人増えるたびに、その人のぶんのステップが自動で走ります。
つまり通数を決めているのは、配信担当者ではなく、友だちの増え方です。広告を強めた月も、店頭で友だち追加を促した月も、設定を触っていないのに通数が増えます。
| 項目 | 上限 |
|---|---|
| 1ルートあたり | 最大10ステップ |
| 1つのステップ配信あたり | 最大100ステップ |
| ステップ配信の作成 | 50件まで |
| 次のステップまでの待ち時間 | 1〜30日 |
| 条件分岐に使えるもの | 性別・年齢・OS・エリア・オーディエンス |
出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント ステップ配信マニュアル」(2026年8月10日閲覧)
この3つは、数えている単位が違います。1人のユーザーが受け取るのは、通ったルートのぶんだけです。
| 出典の値 | 何の上限か | 1人が受け取る通数への効き方 |
|---|---|---|
| 1ルート 最大10ステップ | ユーザーが通る1経路 | 1人あたり最大10通/シナリオ |
| 1配信 最大100ステップ | 全ルート合計の設計量 | 1人には効かない(分岐で分割される) |
| 作成 50件 | アカウント全体の保有数 | 同時に走る本数 × 最大10通 |
100ステップは「1人に100通」ではありません。1人あたりの上限は10通です。
ここまで組むケースは多くありませんが、「もう1本足す」を繰り返せる余地は十分にあるということです。
そして待ち時間は1〜30日で設定します。起点は友だち追加です。友だち追加から30日後に届くステップなら、その通数が立つのは翌月以降になります。組んだ月と、請求が動く月がずれます。
費用の話で見落としが起きやすいのが、ここです。公式マニュアルの記述です。
当月のメッセージ配信通数の上限を超過した場合には、利用中のすべてのステップ配信でメッセージの配信が停止します。
── LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント ステップ配信マニュアル」Q2「メッセージ通数の上限に達した場合」(2026年9月17日取得)
通数の上限は、アカウント全体にかかります。だから「どれか1本が超えた」という止まり方ではなく、動いていたシナリオがまとめて止まります。
再開の手順も決まっています。プラン変更を行うか、追加メッセージ数の上限を変更したうえで、「再開」ボタンを押す必要があります(同マニュアル)。翌月になっても自動では戻りません。
止まっている間、その人に届くはずだった最初の接点が空きます。失われるのは通数ではなく、その期間に入ってきた人との接点です。(再開後に遡って配信されるかは、公式マニュアルに記述を確認できませんでした)
順番があります。上から進めると、少ない手間で差が出ます。
2026年10月1日に、追加メッセージの料金改定が予定されています(LINEヤフー「【重要:再掲】LINE公式アカウント 追加メッセージ料金改定のお知らせ」2026年2月16日公開・2026年9月1日再掲/2026年9月16日取得)。現行の段階表と比べると、多段階の逓減が2段階に圧縮され、5万通を超え90万通までの区間の単価はすべて上がります(現行の単価表は90万通まで)。ステップ配信は自動で通数を積む機能なので、改定の影響を最初に受ける場所のひとつです。料金の決まり方そのものは、LINE運用・構築(SERVICE 02)で扱っています。
先月の配信レポートを1枚だけ、一緒に見ます。通数のどこを削れて、どの指標が獲得と継続のどちらを動かしているかを、その場で指します。
ご相談は営業を受ける場ではありません。一行でも構いませんし、フォームは7項目・3分で送れます。
課金対象です。公式マニュアルに、配信メッセージは課金対象と明記されています。通数の数え方は一斉配信と同じで、送った回数 × 送った友だちの数です。ステップ配信の場合は、対象になった人数 × そのユーザーが受け取るステップ数だけ通数が発生します。(出典:LINEヤフー for Business「ステップ配信マニュアル」/2026年8月10日時点)
当月のメッセージ配信通数の上限を超えると、利用中のすべてのステップ配信でメッセージの配信が止まります。通数の上限はアカウント単位なので、どれか1本だけが止まる形ではありません。再開するには、プラン変更を行うか追加メッセージ数の上限を変更したうえで、「再開」ボタンを押す必要があります。自動では戻りません。(出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント ステップ配信マニュアル」Q2/2026年9月17日取得)
1ルートにつき最大10ステップ、1つのステップ配信につき最大100ステップ、ステップ配信そのものは50件まで作成できます。次のステップまでの待ち時間は1〜30日の間で設定します。開始条件は友だち追加とオーディエンス、条件分岐は性別・年齢・OS・エリア・オーディエンスが使えます。(出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント ステップ配信マニュアル」/2026年8月10日閲覧)
前提を置けば概算できます。[人]×[通/人]で、人数は対象になる人数、通数は1人が通るルートのステップ数です。分岐があるとルートごとに変わるので、ルート別に出して足します。友だち追加をきっかけにする場合は、月間の新規友だち数が人数になります。一斉配信の通数と足して、プランの無料通数と比べてください。(通数の数え方の出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」/2026年8月10日閲覧。増分通数の組み立ては私たちの整理です。)
出典
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント ステップ配信マニュアル」公式マニュアル(2026年8月10日閲覧。上限超過時の停止と再開を記したQ2は2026年9月17日に再取得) ── 定義・開始条件・ステップ数の上限・待ち時間・条件分岐・上限超過時の停止と再開執筆者
永野 陽平
お問い合わせ
7つの質問で、御社の顧客がいま資産に変わっているかが分かります。
3分・登録不要。結果を見てからご相談いただけます。