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LINE公式アカウントの配信料金は、どう決まるのか

LINE公式アカウントの配信料金は、「送った回数」×「送った友だちの数」で決まります。吹き出しの数でも、文字数でもありません。1回の配信は最大3吹き出しまでで、3吹き出し送っても1通です。つまり同じ1回の配信の中で吹き出しを3つから1つに減らしても、請求は変わりません。

出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」(2026年8月9日閲覧)

LINE公式アカウントの通数とは、メッセージを送った回数に、送った友だちの数を掛けたものです。LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」に、こう書かれています。

「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」を「通数」としてカウントします

── LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」(2026年8月9日閲覧)

同じページに、こうも書かれています。

1回に配信できるのは最大3吹き出しまで

── 同ページ(2026年8月9日閲覧)

つまり、3吹き出し送っても1通です。吹き出しの数は、通数の式に入っていません。

なぜ、吹き出しを減らしても請求は変わらないのか

ご相談をいただく中で、繰り返し出てくるのが次の3つです。

  • コストを下げようとして、配信の吹き出しを3つから1つに減らした。翌月の請求が変わらなかった
  • スタンダードプランにしたが、無料の30,000通をいつ超えるのかが読めない。月末になってから超過に気づく
  • 10月に値上げがあると聞いたが、自社でいくら増えるのかが分からない。社内に説明できない

原因は、配信の作り方ではありません。何が課金の単位になっているかが、設計の前段で共有されていないことにあります。課金の単位が共有されないまま作業を進めても、削った分は請求に現れません。

LINEの配信料金は、何で増えるのか

通数の数え方 送った回数 月に何回、配信を出したか × 送った友だちの数 1回あたり、何人に届けたか 通数 これが課金の単位 式に入っていないもの ─ ここを削っても、請求は変わりません 吹き出しの数 3吹き出しでも1通 文字数 長くしても同じ 画像・動画の有無 式に入っていない リッチメッセージ 式に入っていない 削れる場所は、回数と人数の2つだけです。 出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」(2026年8月9日閲覧)
配信の中身を軽くする作業は、コストには効きません。効くのは、送る回数を減らすか、送る人数を絞るかのどちらかです。

通数の式に入っているのは、回数と人数の2つだけです。吹き出しの数、文字数、画像の有無、リッチメッセージかどうかは、式に入っていません。

だから削れる場所も、この2つです。効くのは、送る回数を減らすか、送る人数を絞るかのどちらかです。

ただし、裏返しの使い方があります。同じ内容を3回に分けて送っているなら、1回にまとめて3吹き出しで送れば、通数は3分の1です。吹き出しを「減らす」のは効きませんが、「まとめる」のは回数を減らす打ち手として効きます。

吹き出しを整理する作業そのものは、読まれ方には効きます。ただ通数の式に入っていないため、請求には現れません。

課金されない配信は、あるのか

同じ「LINEでメッセージを送る」でも、課金されるものと、されないものがあります。LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」の区分です。

課金される ─ こちらから送り出す ・メッセージ配信 ・Push API(1人に送る) ・Multicast API(複数人に送る) ・Broadcast API(全員に送る) ・Narrowcast API(条件で絞って送る) 課金されない ─ 行動に応える ・あいさつメッセージ ・応答メッセージ ・LINEチャットの送受信 ・Reply API(返信として送る) 行動に紐づく限り、通数に入りません 一斉配信で送っている内容のうち、行動に応える形にできるものは、無料の面へ移せます。 出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」(2026年8月9日閲覧)
問い合わせへの返答、予約の確認、応募の受付。ユーザーが先に動いているものは、返信の形にできます。そこを移せた分だけ、通数が減ります。

線引きは1つです。こちらから送り出すものは課金され、ユーザーの行動に応えるものは課金されません。

あいさつメッセージ、応答メッセージ、LINEチャットの送受信、Reply API。これらは、ユーザーの行動に紐づく限り、通数に含まれません。一方でメッセージ配信と、Messaging APIのPush・Multicast・Broadcast・Narrowcastは課金対象です。

ここが、コスト設計で最も使える事実です。いま一斉配信で送っている内容のうち、ユーザーの行動に応える形に置き換えられるものは、無料の面に移せます。
ただし、届く相手は自分から動いた人に限られます。全員に届ける必要があるものは、移さずに残す判断になります。

LINE公式アカウントの料金プランは、どれを選べばいいのか

プランは3つですが、追加メッセージを送るなら、選べるのは実質1つです。

プラン月額固定費無料メッセージ通数追加メッセージ
コミュニケーション¥0200通不可
ライト¥5,0005,000通不可
スタンダード¥15,00030,000通〜¥3/通(配信数により異なる)

出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」(2026年8月9日閲覧)。いずれも税別。追加メッセージ単価は2026年9月30日までの料金です。10月1日以降は、後述の2段階料金に変わります。

コミュニケーションプランとライトプランは、無料通数を超えた分を追加で送れません。送りたければ止まるか、プランを上げるかです。追加メッセージを送る想定があるなら、スタンダードプラン以外の選択肢はありません。

逆に言えば、無料通数の中に収まる設計ができているなら、ライトプランで足ります。月5,000通は、配信が届く友だち1,000人に月5回送ると、ちょうど使い切る量です。ブロックされた友だちには配信されず通数にも計上されないため、実際の消費は友だち数より少なくなります。ただしライトプランは超過分を追加送信できないので、上限ぴったりで組まず、2〜3割の余裕を見てください。

2026年10月の改定で、何が変わるのか

LINEヤフーは、2026年10月1日に追加メッセージ料金を改定すると告知しています(2026年2月16日告知・対象は日本のみ)。

刻みが10段から2段へ。5万通を超える区間の単価は、すべて上がります 現行 ─ 10段の逓減 〜5万 3.0円/〜10万 2.8円/〜20万 2.6円 〜30万 2.4円/〜40万 2.2円/〜50万 2.0円 〜60万 1.9円/〜70万 1.8円/〜80万 1.7円 〜90万 1.6円 ※記載は90万通まで 改定後(2026年10月1日〜) ─ 2段だけ 20万通まで  1通 3.0円 20万通を超過 1通 2.5円 告知の計算例:50万通=¥600,000+¥750,000=¥1,350,000 いずれも税別 5万通までは、現行も改定後も1通3.0円。ここは変わりません。 5万通を超えて送っている企業ほど、増加額(円)は大きくなります。
改定は、5万通までを据え置いたまま、それを超える区間の単価をすべて引き上げる形です。多段階の逓減が2段階に圧縮されます。出典:LINEヤフー「追加メッセージ料金改定のお知らせ」(2026年2月16日告知)、現行単価はLINE公式アカウント媒体資料(2026年8月4日更新版・p23)。媒体資料は一般公開されていないため、リンクはありません。

改定後は20万通までが1通3円、20万通を超えた分が1通2.5円の2段階になります(いずれも税別)。これは値下げではありません。

告知には計算例が載っています。50万通を配信した場合です。

¥600,000+¥750,000=¥1,350,000

── LINEヤフー「追加メッセージ料金改定のお知らせ」(2026年2月16日告知・税別)

20万通ぶんを3円で、超過した30万通ぶんを2.5円で計算した額です。改定後は、この2段階以外の刻みがありません。

現行は、送るほど単価が下がる多段階の逓減制です。〜5万通が3.0円、〜10万通が2.8円、〜20万通が2.6円と下がり、〜90万通では1.6円まで落ちます(LINE公式アカウント媒体資料・2026年8月4日更新版p23。記載があるのは90万通までです)。改定では、この多段階の逓減が2段階に圧縮されます。

増加率は、A01の記事にまとめています。

執筆時点では、現行の逓減単価が「区間ごとに積み上げる」のか「総通数に一律で適用される」のかを確定できず、増加率を出していませんでした。2026年8月16日に公式の料金プランページで計算例「例)200,000通配信の場合(50,000通×3円)+(50,000通×2.8円)+(100,000通×2.6円)=550,000円」を確認し、区間ごとの積み上げ方式で確定しました。通数別の増加率はLINE VOOM終了と10月の料金改定の記事に表とグラフで整理しています。

確実に言えることは2つです。①追加メッセージが月5万通までの企業は、現行も改定後も1通3.0円なので変わりません。②それを超えて送っている企業は、5万通を超える区間の単価が上がるぶん負担が増えます。送っている量が多いほど、増加額(円)は大きくなります(増加率は必ずしもそうではありません)。

自社の増加額を知りたい場合は、直近の請求明細から実効単価(請求額÷追加メッセージ通数)を出して、改定後の2段階と比べてください。それが最も確実です。

あわせて、追加メッセージの上限値が359万通に変更されます(上限引き上げの申請制度あり)。改定の日程と、同時に進むLINE VOOMの終了については、末尾の関連ページにまとめています。

では、何から手をつけるのか

順番があります。上から進めると、少ない手間で差が出ます。

  1. 送っている人数を数える。通数は回数×人数なので、全配信を全員に送っているなら、そこが最大の削りしろです。開封も反応もしていない層に毎回送っていないかを、まず数字で出します。吹き出しを削る作業より、こちらが先です
  2. 課金されない面に移せるものを探す。問い合わせへの返答、予約の確認、キャンペーンの応募受付。ユーザーの行動に応える形にできるものは、Reply APIや応答メッセージに移せば通数に入りません。私たちは、まず直近3か月の配信内容を一覧にして、どれが移せるかを仕分けています
  3. 改定後の単価で、10月以降を試算し直す。いまの請求額を12倍しても、来年度の予算にはなりません。5万通を超える区間の単価が上がる前提で計算し直してください。通数が多い会社ほど、増加額(円)が大きく出ます

ここは、配信そのものの品質とは別のレイヤーの話です。通数は、誰に何回送るかという設計で決まります。受け皿の作り方まで含めた進め方は、LINE運用・構築(SERVICE 02)で詳しく書いています。

よくある質問

LINE公式アカウントの「1通」は、どう数えられますか?

「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」で数えます。公式の料金プランページにその記載があります。1回に配信できるのは最大3吹き出しまでで、3吹き出し送っても1通です。つまり吹き出しを減らしても通数は減りません。減らせるのは、送る回数か、送る人数のどちらかです。(出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」/2026年8月9日時点)

課金されない配信はありますか?

あります。あいさつメッセージ、応答メッセージ、LINEチャットの送受信、Reply APIは課金対象外です。一方、メッセージ配信とMessaging APIのPush・Multicast・Broadcast・Narrowcastは課金対象です。こちらから送り出すものは課金され、ユーザーの行動に応えるものは課金されない、という線引きになっています。(出典:同上/2026年8月9日時点)

LINE公式アカウントの費用は、月にいくらかかりますか?

月額固定費は0円・5,000円・15,000円の3種類で、これに追加メッセージの従量課金が乗ります(いずれも税別)。コミュニケーションプランは月額0円で無料200通、ライトプランは月額5,000円で無料5,000通、スタンダードプランは月額15,000円で無料30,000通です。無料通数の中に収まれば、追加費用はかかりません。超えた分の従量課金があるのはスタンダードプランだけで、他の2つは追加送信そのものができません。(出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」/2026年8月9日時点)

LINE公式アカウントの料金プランは、どれを選べばいいですか?

追加メッセージを送る予定があるなら、スタンダードプランしか選べません。コミュニケーションプラン(月額0円・無料200通)とライトプラン(月額5,000円・無料5,000通)は、無料通数を超えた分の追加送信ができないためです。スタンダードプランは月額15,000円で無料30,000通、超過分が従量課金になります(いずれも税別)。(出典:同上/2026年8月9日時点)

2026年10月の料金改定で、負担は増えますか?

多く送っている企業ほど、増加額(円)は大きくなります。改定後は20万通までが1通3円、20万通を超えた分が1通2.5円の2段階です(税別)。告知には「¥600,000+¥750,000=¥1,350,000」という50万通の計算例が載っています。現行は送るほど単価が下がる多段階の逓減制でしたが、その逓減が無くなります。ただし追加メッセージが月5万通までなら、現行も改定後も1通3.0円で変わりません。通数別の増加率は、別記事にまとめています。自社の増加額は、直近の請求明細から実効単価を出して比べてください。(出典:LINEヤフー「追加メッセージ料金改定のお知らせ」2026年2月16日告知)

出典

・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」公式ページ(2026年8月9日閲覧) ── 通数の数え方・プラン別の無料通数・課金対象の区分
・LINEヤフー「追加メッセージ料金改定のお知らせ」告知(2026年2月16日) ── 2026年10月1日適用・2段階料金・上限359万通・対象は日本のみ
・LINE公式アカウント媒体資料(2026年8月4日更新版・p23) ── 現行の多段階逓減の単価表。一般公開されている資料ではないため、リンクはありません。現行単価はLINEヤフーの担当窓口でご確認いただけます
本記事では、改定による増加率を出していません。通数別の増加率は「LINE VOOM終了と10月の料金改定」の記事にまとめています。現行単価が区間ごとの積み上げ方式であることは、公式の料金プランページの計算例(2026年8月16日閲覧)で確認しています。自社の増加額は、直近の請求明細から実効単価を出して比べてください。仕様と料金は更新される可能性があるため、検討時には公式の最新情報をご確認ください。

CONTACT ─ 次の一歩

止められる通数が、どれだけあるか。

全配信を全員に送っている状態から、どれだけ絞れるか。それが分かるだけで、10月以降の予算は変わります。配信履歴を1本ずつ並べれば出せます。削る余地が無ければ、そうお伝えします。
初回の30分は、売り込みには使いません。現状を伺い、論点を揃えることに使います。フォームは7項目・約3分。配信実績や売上の数字は、この場で書いていただく必要はありません。

執筆者

永野 陽平

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