1. ホーム
  2. ニュース・コラム
  3. メールとLINEで、同じ申し込みを二重に数えていないか:チャネルをまたいだ成果の重複

データと計測

メールとLINEで、同じ申し込みを二重に数えていないか:チャネルをまたいだ成果の重複

コンバージョンの重複計上とは、同じ申し込みが複数の集計にそれぞれ記録され、足すと実際の件数を上回る状態です。メールもLINEも広告も、それぞれの画面が自分の関与を基準に数えるため、別々に見ているうちは気づきません。株式会社SaaTsuは、なぜ足し算が合わなくなるのか、重なりをどこで見つけるのか、どの数字を正に置くのかを整理しました。どのチャネルに予算を置くかを決めるために、重ねて数えている分を先に外す。それがこの記事の目的です。

売上のうち新規の獲得と既存の継続がそれぞれどれだけを占めているかは、顧客資産化診断で分解できます(7問・約3分)。

コンバージョンの重複計上とは

コンバージョンの重複計上とは、1件の申し込みが複数の集計にそれぞれ1件として記録され、合計すると実際の件数を上回る状態です。足し算が合わないのは、それぞれが別の問いに答えているからです。

Google アナリティクスのアトリビューション レポートで利用できるモデルは3つです。うち有料およびオーガニックのラストクリックは「ノーリファラーを無視し、ユーザーがコンバージョンに至る前に、最後にクリックしたチャネル(または YouTube のエンゲージ ビュースルー)にキーイベント値をすべて割り当てます。」と説明されています(Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューションのスタートガイド」、2026年9月30日取得。原文[1])。1つのチャネルに寄るので、同じキーイベントがチャネル間で二重に立つことはありません。データドリブンのモデルでも貢献度は分配され、キーイベント列の合計は1.0になる、とされています(Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューション設定を選択する」、2026年9月30日取得)。

一方、このあと見る配信ツールと広告の管理画面は、自分が関わったかどうかを基準に数えます。重複は、別の問いに答えている数字を1つの表に並べて足したときに生まれます。1つのチャネルの中での数え方はLINE経由のコンバージョン計測で扱っています。

なぜチャネルをまたぐと足し算が合わないのか

1 それぞれの画面が、自分の関与を基準に数えている

配信ツール側のドキュメントは、マルチチャネルのキャンペーンでは、各チャネルがそれぞれのコンバージョン機会を持ち、そのチャネルでメッセージを受け取ったあとチャネルごとに1回コンバージョンできる、とされています。メールとプッシュの両方で受け取ったユーザーがコンバージョン行動を取ると各チャネルに1回ずつカウントされ、コンバージョン数をユニーク受信者数と比べたときにコンバージョン率が100%を超えることがある、とも書かれています(Braze Docs「Conversion events」Conversion tracking rules の節、2026年9月30日取得。英文は原文[3]にそのまま置いています。訳は私たちのもの)。

同じ節には、受け取った2つの別々のキャンペーンまたはキャンバスのコンバージョン期限内に1回の行動をすると、そのコンバージョンは両方に記録される、ともあります(Braze Docs「Conversion events」、2026年9月30日取得)。各画面の数字は、その画面が見ている窓のなかでの関与を表しています。

2 集計の窓が、画面ごとに違う

さかのぼる期間の呼び名も長さも、画面ごとに別です。Google アナリティクスの側は「ユーザー獲得キーイベント(first_open と first_visit)の場合、デフォルトのルックバック ウィンドウは 30 日です。どのようなアトリビューションが必要かに合わせて、7 日間に切り替えることもできます。その他すべてのキーイベントでは、デフォルトのルックバック ウィンドウは 90 日です。30 日または 60 日を選択することもできます。」とあります。この窓はすべてのアトリビューション モデルとすべてのキーイベント タイプに適用される、という注記もあります(Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューション設定を選択する」、2026年9月30日取得。原文[2])。

配信ツール側の窓は別に設定します。コンバージョン期限はBrazeがコンバージョンと見なすまでの最大経過時間で、最大30日まで設定でき、キャンペーン作成時にコンバージョンイベントを選ばなかった場合は3日が既定、とされています(Braze Docs「Conversion events」、2026年9月30日取得)。

LINE公式アカウントの分析画面の側には「各指標は、配信から14日間集計されます。(コンバージョンは計測期間に応じて更新されます)」という記載があります。同じページはコンバージョンユーザーの定義に注を付け、「※最後に発生したリンクのクリックがコンバージョンの要因と見なされます。」と置いています(いずれもLINEヤフー「分析 – メッセージ配信」、2026年9月26日取得。原文[5])。窓の長さが違えば、同じ月を見ても拾う範囲が違います。

同じ1件の申し込みが、見る画面ごとに何件として立つか サイト側の集計 ラストクリックのモデル 最後にクリックしたチャネルにすべて割り当て 1つのチャネルに寄るので、この集計の中では増えない 1件 配信ツール側 マルチチャネルの キャンペーン メールに1回 チャネルごとに コンバージョン機会 プッシュに1回 ユニーク受信者数と比べると 率が100%を超えることがある 2件 2つを1つの表に並べて足すと 実際の申し込みは1件なのに、合計は3件になる 3件 出典:Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューションのスタートガイド」/Braze Docs「Conversion events」(いずれも2026年9月30日取得)。足し算の段は私たちの整理
同じ1件が、サイト側では1件、配信ツール側ではチャネルごとに1件ずつ立つ。

3 記録される日付も、画面ごとに違う

どの日の行に数字が載るかも、画面ごとに別です。Google 広告のコンバージョンの記録は「コンバージョンそのものの発生日時ではなく、コンバージョンにつながったクリックの日時を基準に行われます。」とされ、7月20日に購入し、3日前の7月17日にクリックしていた場合、広告側の記録先はクリックの発生日である7月17日、アナリティクス側はコンバージョン自体の発生日である7月20日になる、という例が置かれています(Google 広告 ヘルプ「[UA] アナリティクスと Google 広告のコンバージョン指標の違い [従来版]」、2026年9月30日取得。原文[6])。この記事は冒頭に、ユニバーサル アナリティクスに関する以前の記事である旨の断りがあります。ただし比較表にはGA4の列があります。

同じ記事(従来版)では、アナリティクスはラストクリックのモデル(GA4の場合はクロスチャネルのラストクリック)を使うとされ、広告をクリックした翌日にオーガニック検索から再訪して目標ページに到達するかトランザクションに至った場合、アナリティクスでは google / organic が要因と見なされる、という例が置かれています。例そのものは従来版の「目標」「トランザクション」で書かれたものです。月の締めがずれるのは、日付の付け方が違うからです。

重複の見つけ方

1 1件を1行にする鍵を、集計の前に決める

重なりを見つける作業は、同じ申し込みを同じ1行として扱える鍵で決まります。広告側にも鍵による重複解消の仕組みがあります。リンク済みのプロパティからトランザクションをインポートする場合、トランザクション ID は「オーダー ID」として扱われ、オーダー ID によってデータ重複の解消が行われる、とされています。ただし同じトランザクション ID を持つコンバージョン ページがセッションをまたいで複数回読み込まれた場合は、アナリティクスで同一 ID のトランザクションが複数回カウントされることがある、という留保も同じ節にあります(Google 広告 ヘルプ「[UA] アナリティクスと Google 広告のコンバージョン指標の違い [従来版]」、2026年9月30日取得)。鍵を決めるのは、集計の前です。

同じ記事には、アカウント単位でトラッキングしている場合の例もあります。2つのGoogle 広告アカウントのどちらでも同じページへの到達をコンバージョンと見なしているとき、1人がアカウントA、次にアカウントBをクリックして申し込むと、1回の申し込みが両方のアカウントで記録される、とされています。

2 画面ごとに、窓と日付の付け方を書き出す

窓と日付の付け方は、画面を開けば読めます。先に1枚に書き出すと、どの数字とどの数字が比べられるかが決まります。

集計の窓と、日付の付け方が、画面ごとに違う サイトの集計 ルックバック ウィンドウ その他すべてのキーイベントは既定90日(30日・60日も)/ユーザー獲得は既定30日(7日も) 記録はコンバージョンの発生日 配信ツール コンバージョン期限 最大30日まで設定 選ばなかった場合は3日が既定 LINEの分析 配信からの集計期間 14日間集計 コンバージョンは計測期間に応じて更新される 広告の管理画面 日付の付け方 記録はコンバージョンにつながったクリックの日時を基準に行われる 出典:Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューション設定を選択する」/Braze Docs「Conversion events」/LINEヤフー「分析 – メッセージ配信」/Google 広告 ヘルプ「[UA] アナリティクスと Google 広告のコンバージョン指標の違い [従来版]」
窓の長さも、数字が載る日付も、画面ごとに別に決まっている。

3 合計と、申込台帳の件数を突き合わせる

鍵と窓が揃えば、残るのは引き算です。各画面のコンバージョン数を足した数と、申込台帳の実数を同じ期間で並べます。

どれなのかは、鍵で寄せたときの行数で分かります。同じ鍵が2行以上あれば重なり、台帳にあって画面にない鍵があれば取りこぼし、どちらも合うのに月の合計だけ違えば日付のずれです。台帳と表計算だけでも回せますが、データ基盤・MAの整備では、この突き合わせを毎月同じ手順で回せる形に置くところから始めます。

重複を見つける3つの手順 ① 1件を1行にする鍵を決める どの画面にも同じ値で渡せるもの ② 窓と日付の付け方を書き出す 画面ごとに1枚にまとめる ③ 合計と台帳の実数を比べる 同じ期間で並べる → → 差が出たときの読み分け ・同じ鍵が2行以上に出てくる → 重なり ・台帳にあって、画面に出てこない鍵がある → 取りこぼし ・鍵は合うのに、月の合計だけ違う → 日付の付け方のずれ この3手順と読み分けは私たちの整理です。引いた資料にこの手順があるわけではありません
鍵・窓・突き合わせの3段。差の正体は、鍵で寄せた行数で読み分けられる。

あわせて押さえる指標

① ラストクリックの呼び名
Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューションのスタートガイド」の注には「「有料およびオーガニックのラストクリック」と「間接的ラストクリック」は、同じアトリビューション モデルを指す言葉です。」とあります(同ヘルプ、2026年9月30日取得)。一方、Google 広告 ヘルプの側は、アナリティクスのラストクリック アトリビューション モデルについて「Google アナリティクス 4 の場合はクロスチャネルのラストクリック」と書いています(「[UA] アナリティクスと Google 広告のコンバージョン指標の違い [従来版]」、2026年9月30日取得)。この3つが同じモデルを指すと明記した記述には行き当たりませんでした。資料をまたぐときは、呼び名ではなく割り当ての中身で突き合わせます。

② さかのぼる窓(2つの呼び名)
サイト側はルックバック ウィンドウ。さかのぼってタッチポイントを貢献度の対象とする期間を決める設定です(Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューション設定を選択する」、2026年9月30日取得)。配信ツール側はコンバージョン期限。Brazeがコンバージョンと見なすまでの最大経過時間で、最大30日まで設定できる、とされています(Braze Docs「Conversion events」、2026年9月30日取得)。別の項目なので、両方の値を控えます。

どの数字を正に置くか

1 正の台帳を1つ決める

画面の数字を足して全体の件数にするのをやめて、会員登録や受注のデータが入っている申込台帳を正に置きます。正の台帳を1つ決めて、ほかは並べて読む。

各画面の数字は、その画面が見ている窓のなかで、どれだけの関与があったかを表す数字として残します。

2 カウント方法を、集計を始める前に決める

1回のクリックから複数の成果が出たときに何件として数えるかは、設定で変わります。カウント方法は「すべてのコンバージョン」と「1 回のコンバージョン」の2択で、選ばなかった場合は発生元によって既定が変わり、ウェブサイトやインポートでは「すべてのコンバージョン」、アナリティクスの目標やアプリ インストールでは「1 回のコンバージョン」が既定として使われる、とされています(Google 広告 ヘルプ「コンバージョンのカウント方法について」、2026年9月30日取得。原文[7])。

見込み顧客の獲得を数えたいのか、販売の件数を数えたいのかで、選ぶ側が変わります。カウント方法は、集計を始める前に決めます。カウント設定は変更後に発生したコンバージョンにのみ適用され、過去のデータには反映されない、という注意もあります(Google 広告 ヘルプ「コンバージョンのカウント方法について」、2026年9月30日取得)。

3 チャネルを横断して見るときは、寄せ方を宣言する

複数チャネルをまとめて1つのレポートにするときは、どの寄せ方で見るかを先に決めます。配信ツール側のコンバージョンのダッシュボードでは、レポートに複数のチャネルを追加するとラストタッチのアトリビューションが自動で選ばれる、とされています(Braze Docs「Conversions dashboard」Attribution methods の表、2026年9月30日取得。英文は原文[4]に置いています。訳は私たちのもの)。寄せ方が変われば同じ月の数字も変わるので、レポートに書き添えます。

4 寄せ方を揃えても残る分は、別の道具で見る

ここからは引いた資料の記述ではなく、私たちのやり方です。重なりを外し、窓と日付を揃えても、「その配信があったから申し込んだのか」という問いには答えが出ません。配信が動かした分を取り出す考え方はホールドアウトグループで扱っています。

コンバージョンの重複計上について、よくある質問

メールとLINEで同じ人が申し込んだとき、成果は2件になりますか?

見る画面によって変わります。配信ツール側では、マルチチャネルのキャンペーンで各チャネルがコンバージョン機会を持ち、チャネルごとに1回ずつカウントされる、とされています(資料が例として挙げているのはメールとプッシュです。Braze Docs「Conversion events」Conversion tracking rules の節、2026年9月30日取得)。LINE公式アカウントの分析画面の側は、コンバージョンユーザーの定義に注を付け、「※最後に発生したリンクのクリックがコンバージョンの要因と見なされます。」としています(LINEヤフー「分析 – メッセージ配信」、2026年9月26日取得)。サイト側のモデルは、最後にクリックしたチャネルにすべて割り当てます(Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューションのスタートガイド」、2026年9月30日取得)。申込台帳の上では1件です。

各画面のコンバージョン数を足して、全体の件数にしてよいですか?

足すと実際を上回る場合があります。コンバージョン数をユニーク受信者数と比べたときにコンバージョン率が100%を超えることがある、とされているとおり、画面ごとの数字は重なりを含み得ます(Braze Docs「Conversion events」Conversion tracking rules の節、2026年9月30日取得)。全体の件数は申込台帳から出します。

Google アナリティクスの数字と、広告の管理画面の数字が合わないのはなぜですか?

寄せ方と日付の付け方が違うためです。広告側の記録はクリックの日時を基準に行われ、アナリティクス側はコンバージョン自体の発生日に記録されます(Google 広告 ヘルプ「[UA] アナリティクスと Google 広告のコンバージョン指標の違い [従来版]」、2026年9月30日取得。従来版である旨の断りが冒頭にありますが、比較表にはGA4の列があります)。設定の問題とは限りません。

重複を外すために、どの値を鍵にすればよいですか?

注文番号や申込番号のように、どの画面にも同じ値で渡せるものを選びます。トランザクションをインポートする場合、トランザクション ID が「オーダー ID」として扱われ、オーダー ID によって重複の解消が行われる、とされています。ただし同じトランザクション ID のコンバージョン ページがセッションをまたいで複数回読み込まれると、アナリティクスで同一 ID のトランザクションが複数回カウントされることがある、という留保が同じ節にあります(Google 広告 ヘルプ「[UA] アナリティクスと Google 広告のコンバージョン指標の違い [従来版]」、2026年9月30日取得)。

集計の窓は、画面ごとに揃えたほうがよいですか?

揃えると比べやすくなりますが、上限が違うため完全には揃いません。サイト側のルックバック ウィンドウはその他すべてのキーイベントで既定90日(30日・60日も選べる)、配信ツール側のコンバージョン期限は最大30日までです(Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューション設定を選択する」/Braze Docs「Conversion events」、いずれも2026年9月30日取得)。揃えられない分は、値を控えてレポートに書き添えます。

まとめ

コンバージョンの重複計上とは、1件の申し込みが複数の集計にそれぞれ1件として記録され、合計すると実際の件数を上回る状態です。サイト側のラストクリックのモデルは1件を1つのチャネルに寄せ、配信ツールや広告の画面は自分の関与を基準に数えます。

この記事で見た、足し算が合わなくなる理由は3つです。マルチチャネルのキャンペーンではチャネルごとにコンバージョン機会があること、さかのぼる窓の長さが画面ごとに別であること、数字が載る日付がクリックの日かコンバージョンの発生日かで分かれることです。

見つけ方は、鍵・窓・突き合わせの3段です。鍵を集計の前に決め、画面ごとの窓と日付の付け方を書き出し、各画面の合計と申込台帳の実数を同じ期間で並べます。

決めることは、正の台帳を1つに置くこと、カウント方法を集計の前に選ぶこと、横断して見るときの寄せ方を宣言することの3つです。それでも残る「その配信があったから申し込んだのか」という問いには、別の道具が要ります。

出典と、書けなかったこと

出典と注記を開く

出典

・Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューションのスタートガイド」ページを見る ── アトリビューション レポートで利用できる3つのモデル(データドリブン アトリビューション/有料およびオーガニックのラストクリック/Google の有料チャネル(ラストクリック))、有料およびオーガニックのラストクリックの定義と割り当ての例、「有料およびオーガニックのラストクリック」と「間接的ラストクリック」が同じモデルを指す旨の注、ノーリファラーの訪問が貢献度の割り当てから除外される旨の注。2026年9月30日に取得
・Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューション設定を選択する」ページを見る ── 小数値の貢献度(データドリブンに切り替えると列に小数点が出る旨、キーイベント列の合計が1.0になる例)、キーイベントのルックバック ウィンドウの定義と30日間の例、ユーザー獲得キーイベント(first_open と first_visit)の既定30日と7日への切り替え、その他すべてのキーイベントの既定90日と30日・60日の選択、窓がすべてのモデルとすべてのキーイベント タイプに適用される旨。2026年9月30日に取得
・Google 広告 ヘルプ「[UA] アナリティクスと Google 広告のコンバージョン指標の違い [従来版]」ページを見る ── アトリビューションの違い(アナリティクスはGA4の場合クロスチャネルのラストクリック、広告をクリックした翌日にオーガニック検索から再訪した場合の例)、トランザクションの日時(広告はクリックの日時を基準、アナリティクスはコンバージョンの発生日。7月17日と7月20日の例)、アカウント単位のトラッキングで1人の1回の申し込みが両方のアカウントに記録される例、インポートされたトランザクションのオーダー ID による重複解消とその留保。この記事は冒頭に「ユニバーサル アナリティクスに関する以前の記事が表示されています。」との断りがあり、タイトルに [UA] [従来版] が付きます。ただし本文の比較表には「GA4: コンバージョン」の列があり、アトリビューションの違いと推定コンバージョンの節にもGA4についての記述があります。2026年9月30日に取得
・Google 広告 ヘルプ「コンバージョンのカウント方法について」ページを見る ── カウント方法の2択(すべてのコンバージョン/1回のコンバージョン)とそれぞれの定義、カウント方法のデフォルト設定(発生元によって既定が変わる旨と、どの発生元がどちらになるかの列挙)、設定変更が変更後に発生したコンバージョンにのみ適用される旨。2026年9月30日に取得
・Braze Docs「Conversion events」ページを見る ── Conversion tracking rules の節(シングルチャネルでは1ユーザー1回、ただし re-eligibility を有効にした場合は送信ごとに再度コンバージョンし得る旨、マルチチャネルではチャネルごとにコンバージョン機会があり、コンバージョン数をユニーク受信者数と比べたときに率が100%を超え得る旨、受け取った2つの別々のキャンペーンまたはキャンバスの期限内に1回の行動をすると両方に記録される旨、開封もクリックもしていなくても窓のなかで対象の行動を取れば converted と数える旨)、コンバージョン期限の最大30日と、イベントを選ばなかった場合の既定3日。英語版を参照しました。逐語引用は「引用した原文」に英文のまま置いています。訳は私たちのものです。2026年9月30日に取得
・Braze Docs「Conversions dashboard」ページを見る ── Attribution methods の表(Upon Receipt/Upon Send/Upon Open/Upon Click/Upon Impression/Upon Last-Touch)と、レポートに複数のチャネルを追加した場合にラストタッチが自動で選ばれる旨。英語版を参照しました。逐語引用は「引用した原文」に英文のまま置いています。訳は私たちのものです。2026年9月30日に取得
・LINEヤフー「分析 – メッセージ配信」LINE公式アカウント マニュアルページを見る ── 各指標が配信から14日間集計される旨とコンバージョンが計測期間に応じて更新される旨、コンバージョンユーザーの定義(メッセージ内の該当のリンクを最後にクリックされたリンクとして、そのリンクからコンバージョンを発生させたユーザーの数)、最後に発生したリンクのクリックがコンバージョンの要因と見なされる旨。2026年9月26日に取得
・取得方法は1通りです。Google のヘルプ4ページ、Braze のドキュメント3ページ(英語版2ページと、警告バナーの確認に使った日本語版1ページ)は、コマンドラインでページのHTMLを取得し、タグを機械的に除去して本文テキストを読みました。要約ツールは通していません。LINEヤフーの1ページは、2026年9月26日に取得して保管していた原文の記録を使いました。

書けなかったこと

・重複計上が実務でどれくらいの割合で起きているか、という相場の数字は置いていません。業種を横断して使える一次統計に到達していないためです。推計値も置いていません。
・重複を外すと報告上の件数が何%下がるか、という効果の数字も置いていません。同じ理由です。
・「有料およびオーガニックのラストクリック」「間接的ラストクリック」「クロスチャネルのラストクリック」の3つが同一のモデルを指す、と明記した記述は、今回見た4ページの範囲では行き当たりませんでした。Google アナリティクス ヘルプが同じモデルとしているのは前の2つで、3つめはGoogle 広告 ヘルプがGA4の呼称として挙げているものです。本文では等号を置かず、両方の記述を並べています。
・マルチチャネルのキャンペーンでチャネルごとにコンバージョン機会がある、という記述が挙げている例は、メールとプッシュです(Braze Docs「Conversion events」Conversion tracking rules の節、2026年9月30日取得)。LINEを含むどのチャネルの組み合わせで何が起きるかは、資料に個別の記述を見ていないため書いていません。LINE側については、分析画面の集計期間(配信から14日間)と、メッセージ内のリンクの最後のクリックを要因と見なす、という2つの記述を使っています(LINEヤフー「分析 – メッセージ配信」、2026年9月26日取得)。
・「正の台帳を1つ決める」「カウント方法を集計の前に決める」「横断して見るときの寄せ方を宣言する」という3つの打ち手は私たちの整理です。引いた資料は、設定の仕様とその既定値を書いているだけで、どう運用するかには踏み込んでいません。
・Meta 広告側のアトリビューション設定については、本文で触れていません。Meta ビジネスヘルプセンターの該当ページをコマンドラインで取得しようとしたところHTTP 400が返り、この作業ではブラウザでの取り直しに至らなかったためです。したがって本文に出てくる広告側の記述は、すべてGoogle 広告のヘルプからのものです。
・Google 広告 ヘルプ「[UA] アナリティクスと Google 広告のコンバージョン指標の違い [従来版]」は、冒頭にユニバーサル アナリティクスに関する以前の記事である旨の断りがあります。本文で引いたのは、比較表のGA4の列と、GA4についての記述がある節です。GA4だけを対象にした同趣旨の記事を特定できていないため、この記事を出典に立てました。引用のたびに従来版である旨を添えています。
・Braze のドキュメントには日本語版もありますが、ページ冒頭に「このページはAIにより自動翻訳されており、不正確な内容が含まれている可能性があります。」との断りがあります。そのため逐語引用は英語版から行い、日本語は地の文で書いています。本文で鉤括弧に入れた日本語は、Google のヘルプとLINEヤフーのマニュアルの日本語版の文言だけです(この注記で引いた警告バナーの文言だけは、Braze の日本語版ページのものです)。
・Google のヘルプの日本語版には、ページ末尾に「このページには、AI 技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があります。AI 翻訳には誤りが含まれている可能性があります。」との断りがあります。本文の逐語引用は、この日本語版の文言です。英語版からの取り直しはしていません。
・Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューションのスタートガイド」には、データドリブン アトリビューションの仕組みの節に、コンバージョンの再アトリビューションがコンバージョン発生から最長7日間行える旨の注があります。本文では、モデルの選択がチャネルへの寄せ方を決めるという点だけを扱い、再アトリビューションには立ち入っていません。
・チャネルのディメンションは3種類で、寄り先がそれぞれ違います。キーイベント単位のデフォルト チャネル グループはプロパティのアトリビューション モデルセット(既定はデータドリブン アトリビューション モデル)、セッション単位とユーザーの最初の単位は有料チャネルとオーガニック チャネルのラストクリックで決まります(Google アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネル グループ」、2026年9月28日取得。ページを見る)。本文はこの違いに立ち入らず、レポート用のアトリビューション モデルの話に絞っています。
・Braze のコンバージョン期限とGoogle アナリティクスのルックバック ウィンドウは、どちらも「さかのぼる窓」ですが、起点が違います。前者はメッセージの受信やキャンバスへのエントリから、後者はキーイベントからさかのぼります。本文では両方の値を控えるところまでとし、起点をどう揃えるかの手順は書いていません。引いた資料に揃え方の記述を見ていないためです。
・「鍵・窓・突き合わせ」の3手順と、図3の差の読み分け3つは私たちの整理です。引いた資料にこの手順があるわけではありません。
・図1の「足すと3件になる」の段も私たちが置いたものです。サイト側で1件、配信ツール側でチャネルごとに1件ずつという各資料の記述を1つの表に並べた場合に何が起きるかを示したもので、いずれの資料にこの合計が書かれているわけではありません。
・図の並べ方と箱の幅は私たちのもので、いずれの資料にもこの図はありません。バーの長さは模式で、日数に比例していません。図の中の数字は、本文で引いた記述から取っています。
・ウェブページについては、ページ番号を付けていません。参照した見出し(セクション名)を出典欄に添えてあります。
・LINEヤフーのこのページは2026年9月26日の取得で、他の出典より4日前です。取り直していないので、その後に更新があった場合は反映されていません。
・Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューション設定を選択する」には、ファースト クリック・線形・減衰・接点ベースの各モデルが2023年11月をもって利用できなくなる旨の注があります。本文では現行の3モデルだけを扱っています。

引用した原文

原文を開く(7件)

[原文]引用した資料の記載

[1]Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューションのスタートガイド」概要 / 有料およびオーガニックのラストクリック(2026年9月30日取得):「Google アナリティクス プロパティのアトリビューション レポートでは、3 つのアトリビューション モデルを利用できます。」/同ページの列挙:「データドリブン アトリビューション」「有料およびオーガニックのラストクリック」「Google の有料チャネル(ラストクリック)」/同ページ「有料およびオーガニックのラストクリック」:「有料およびオーガニックのラストクリック: ノーリファラーを無視し、ユーザーがコンバージョンに至る前に、最後にクリックしたチャネル(または YouTube のエンゲージ ビュースルー)にキーイベント値をすべて割り当てます。キーイベント値がどのように割り当てられるかについては、以下の例をご覧ください。」/同節の注:「「有料およびオーガニックのラストクリック」と「間接的ラストクリック」は、同じアトリビューション モデルを指す言葉です。」/同ページ「概要」の注:「注: すべてのアトリビューション モデルでは、キーイベントへの経路がすべてノーリファラーの訪問である場合以外は、アトリビューション クレジットの割り当てからノーリファラーの訪問は除外されます。」

[2]Google アナリティクス ヘルプ「アトリビューション設定を選択する」小数値の貢献度 / キーイベントのルックバック ウィンドウ(2026年9月30日取得):「データドリブン アトリビューション モデルに切り替えると、これらの列に初めて小数点(「小数値の貢献度」)が表示されるようになります。これは、特定のキーイベントに対する貢献度が、選択したアトリビューション モデルに応じて、サイトまたはアプリでユーザーがアクションを完了するまでに経由した広告、クリック、その他の要因などのさまざまなインタラクションに分配されるためです。」/同節の例:「データドリブン モデルを選択します。ユーザーがキーワード 1 > キーワード 2 の順に経路を進み、キーイベントを完了した場合、キーワード 1 と キーワード 2 の各キーワードに小数値の貢献度が表示され、[キーイベント] 列の合計は 1.0 になります。」/同ページ「キーイベントのルックバック ウィンドウ」:「キーイベントのルックバック ウィンドウは、どれくらいの期間をさかのぼってタッチポイントをアトリビューションへの貢献度の対象とするかを決定します。たとえば、ルックバック ウィンドウが 30 日間であれば、1 月 30 日のキーイベントについては、1 月 1 日から 1 月 30 日までに発生したタッチポイントのみが貢献度の対象になります。」「ルックバック ウィンドウは、すべてのアトリビューション モデルとすべてのキーイベント タイプに適用されます。ルックバック ウィンドウに加えられた変更は、それ以降に適用され、Google アナリティクスのプロパティのすべてのレポートに反映されます。」「ユーザー獲得キーイベント(first_open と first_visit)の場合、デフォルトのルックバック ウィンドウは 30 日です。どのようなアトリビューションが必要かに合わせて、7 日間に切り替えることもできます。その他すべてのキーイベントでは、デフォルトのルックバック ウィンドウは 90 日です。30 日または 60 日を選択することもできます。」

[3]Braze Docs「Conversion events」Conversion tracking rules / Step 2: Add conversion events(2026年9月30日取得。英語原文のまま。訳は私たちのもの):“Conversion events attribute user actions back to a point of engagement. In general, while a conversion window is open, a user converts at most once per conversion event for that campaign or Canvas. If they perform the same conversion action more than once before the deadline (for example, two purchases), Braze still counts only one conversion for that event. Multichannel campaigns can record a separate conversion opportunity for each messaging channel, which can produce conversion rates greater than 100% when you compare conversion counts with unique recipients (as described in the following bullets).” / 同節 Multichannel campaigns:“Multichannel campaigns: For multichannel campaigns, each channel has its own conversion opportunity. A user can convert once per channel after receiving a message on that channel. This means if a user receives messages on multiple channels (for example, both email and push) and performs the conversion action, Braze counts one conversion for each channel, which can result in conversion rates exceeding 100%.” / 同節:“If a user performs one conversion event within the conversion deadlines of two separate campaigns or Canvases that they received, the conversion registers on both.” / 同節:“A user counts as converted if they performed the specific conversion event in the window, even if they did not open or click the message.” / 同ページ Step 2:“Set your conversion deadline. This is the maximum amount of time that can pass before Braze considers a conversion. You can set a window of up to 30 days during which Braze counts the conversion if the user takes the specified action.” / 同ページ Step 3 の注:“If you don’t select any conversion events during campaign creation, the time defaults to three days.”

[4]Braze Docs「Conversions dashboard」Attribution methods の表(2026年9月30日取得。英語原文のまま。訳は私たちのもの):“Upon Last-Touch | Conversions that give all credit to the last-touched or clicked message during the conversion window. | Calculated as (Number of Touches) / (Unique Recipients) | Last-touch attribution is automatically selected if multiple channels are added to the report.”

[5]LINEヤフー「分析 – メッセージ配信」LINE公式アカウント マニュアル(2026年9月26日取得):「各指標は、配信から14日間集計されます。(コンバージョンは計測期間に応じて更新されます)」/同ページ「コンバージョンユーザー」の行:「メッセージ内の該当のリンクを最後にクリックされたリンクとして、そのリンクからコンバージョンを発生させたユーザーの数です。」/同じ行の注:「※最後に発生したリンクのクリックがコンバージョンの要因と見なされます。」

[6]Google 広告 ヘルプ「[UA] アナリティクスと Google 広告のコンバージョン指標の違い [従来版]」1. アトリビューションの違い / 2. トランザクションの日時 / 6. アカウント単位のトラッキング / 9. インポートされたトランザクション(2026年9月30日取得。この記事は冒頭に「ユニバーサル アナリティクスに関する以前の記事が表示されています。」との断りがある):「Google 広告では、ほとんどのコンバージョンのデフォルト アトリビューション モデルは、データドリブン アトリビューションです。一方アナリティクスでは、マルチチャネル レポート以外のすべてのレポートでラストクリック アトリビューション モデル(Google アナリティクス 4 の場合はクロスチャネルのラストクリック)が使用されます。」/同節:「たとえば、あるユーザーが Google 広告アカウントのクリエイティブをクリックし、次の日に Google オーガニック検索結果経由でウェブサイトを再訪して目標ページに到達するか、トランザクションに至ったとします。この場合、アナリティクスでは google / organic が要因となって目標またはトランザクションが達成されたものと見なされます。」/同ページ「2. トランザクションの日時」:「Google 広告におけるコンバージョンの記録は、コンバージョンそのものの発生日時ではなく、コンバージョンにつながったクリックの日時を基準に行われます。」「たとえば、ユーザーが商品を購入したのが 7 月 20 日、それに先立ってクリエイティブをクリックしたのが 3 日前(7 月 17 日)だったとします。この場合、Google 広告におけるコンバージョンの記録先は、クリックの発生日である 7 月 17 日となります。これに対して、アナリティクスでのコンバージョンの記録先は、コンバージョン自体の発生日である 7 月 20 日となります。」/同ページ「6. アカウント単位のトラッキング」:「この条件下で、1 人のユーザーがアカウント A の広告をクリックした後、アカウント B の広告をクリックして、最終的にコンバージョンに至ったとします。この場合、1 人のユーザーが 1 回コンバージョンに至っただけであるにもかかわらず、両方の Google 広告アカウントでコンバージョンが記録されます。」/同ページ「9. インポートされたトランザクション」:「Google 広告アカウントに、リンク済みの Google アナリティクスのプロパティからトランザクションをインポートする場合、トランザクション ID は Google 広告では「オーダー ID」として扱われます。Google 広告はオーダー ID によってデータ重複の解消を行うため、トランザクションも重複なくカウントすることができます。ただし、同じトランザクション ID を持つコンバージョン ページが、セッションをまたいで複数回読み込まれた場合は、アナリティクスで同一 ID のトランザクションが複数回カウントされることがあります。」

[7]Google 広告 ヘルプ「コンバージョンのカウント方法について」カウント方法 / カウント方法のデフォルト設定 / 手順(2026年9月30日取得):「すべてのコンバージョン: この設定では、広告のインタラクション後に発生したすべてのコンバージョンを、トラッキング対象のコンバージョン アクションごとにカウントします。」「1 回のコンバージョン: この設定では、広告がクリックされてから発生したコンバージョンを 1 回だけカウントします。」/同ページの注「カウント方法のデフォルト設定」:「カウント方法を選択しない場合は、デフォルトのカウント設定が自動的に使われます。デフォルトのカウント方法はコンバージョンの発生元によって異なり、その種のコンバージョンで使われることの多いカウント方法が採用されます。」「すべてのコンバージョン: このカウント方法がデフォルトで使われるのは、ウェブサイト、アプリ内ユーザー行動、アナリティクス トランザクション、モバイルサイト上の電話番号のクリック、インポートの各種コンバージョン アクションです。」「1 回のコンバージョン: このカウント方法がデフォルトで使われるのは、広告経由の電話問い合わせ、アナリティクスの目標、ウェブサイト上の電話番号への問い合わせ、アプリ インストールの各種コンバージョン アクションです。」/同ページ「手順」:「この設定はいつでも変更できます(変更内容は、変更後に発生したコンバージョンにのみ適用され、過去のデータには反映されません)。」

執筆者

永野 陽平

お問い合わせ

御社の現在地を教えてください。

7つの質問で、御社の顧客がいま資産に変わっているかが分かります。
3分・登録不要。結果を見てからご相談いただけます。