AIに引用されるかどうかは、検索順位で候補に入ったあと決まる
AIの答えに自社が出てくるかどうかは、検索順位で候補に入ったあと、書き方で変わります。KDD 2024で発表された研究「GEO: Generative Engine Optimization」は、9つの書き方を実際に試し […]
読むAIエージェントの費用は、モデルの単価では決まりません。決めるのは、毎回どれだけ読ませるかと、何回呼ぶかです。Anthropicの料金は、AIに読ませた分(入力トークン)と、AIが返した分(出力トークン)を別建てで数えます。トークンとは、AIが文章を扱うときの単位です。本稿で挙げた3モデルでは、出力の単価が入力の5倍です(Claude Opus 5:入力 $5/出力 $25、いずれも100万トークンあたり。2026年8月28日時点)。そして公式ドキュメントは、Web検索の結果について「会話の中で取得された検索結果は、1回のターン内での検索の反復でも、その後の会話のターンでも、入力トークンとして数えられます」と書いています。取ってきたものは、その会話が続くあいだ、以降のやりとりのたびに入力として数え直されます。エージェントが長く動くほど、1回あたりの入力が膨らむ構造です(この読み方は私たちのものです)。
このリードの出典:Anthropic「Pricing」および「Prompt caching」(いずれも2026年8月28日取得)。本稿の金額はすべてAnthropicが公開している価格で、2026年8月28日時点のものです。料金は改定されます。検討時には公式の最新情報をご確認ください。本稿は特定のモデル提供者の料金体系を扱っており、AIエージェント一般の共通仕様ではありません。日本語はすべて私たちの訳です。
AIエージェントの見積を取ると、モデルの単価が並んだ表が出てきます。私たちが入る案件では、そこから先の「で、月いくらになるのか」が出てこないことがよくあります。
単価が分からないからではありません。単価は公開されています。出てこないのは、掛ける相手のほうがまだ決まっていないからです。どのツールを持たせるか、1件の用件で何回呼ぶか、会話をどこで切るか。これは発注する側の業務の決め方で変わるところなので、見積を出す側だけでは置きようがありません。単価表が先に出てくるのは、出せる側から順に出ているというだけのことです。
結論から言うと、費用を動かすのは単価ではなく、毎回どれだけ読ませるかと、何回呼ぶかです。すでに見積を取っている場合も、その表はそのまま使えます。作り直す話ではなく、掛ける相手を1つ足す話です。
AIエージェントの費用は、入力トークンと出力トークンをそれぞれ数えて課金されます。ただし、トークン以外の課金もあります。同じページには、Web検索が「$10 per 1,000 searches」(1,000回あたり10ドル)で、これがトークン費用に加わることが書かれています。また一部のエージェント向けサービスの計算例には「Session runtime 1.0 hour × $0.08」という、稼働時間に対する行が入っています(出典:Anthropic「Pricing」/2026年8月28日取得。2026年8月28日時点の公開価格で、料金は改定されます)。本稿が扱うのは、このうちトークンの側です。Anthropicの公式ドキュメントは、トークンについて「1 token is approximately 4 characters or 0.75 words in English」(1トークンは英語でおよそ4文字、単語にして0.75語ほど)という目安を挙げています(出典:Anthropic「Pricing」/2026年8月28日取得。これは英語での目安で、日本語での目安はこのページに書かれていません)。
公開されている料金表から3つ抜き出すと、次のようになります。
| モデル | 入力(100万トークンあたり) | 出力(100万トークンあたり) | 出力/入力 |
|---|---|---|---|
| Claude Opus 5 | $5 | $25 | 5倍 |
| Claude Sonnet 5 | $2 | $10 | 5倍 |
| Claude Haiku 4.5 | $1 | $5 | 5倍 |
出典:Anthropic「Pricing」(2026年8月28日取得)。2026年8月28日時点の公開価格です。料金は改定されます。原文の表記は「$5 / MTok」で、MTokは100万トークンを指します。「出力/入力」の列は私たちが割ったもので、公式ドキュメントにこの列はありません。3モデルとも5倍になっています。同ページには他のモデルも掲載されており、本稿は上位・中位・下位から1つずつ、計3つを抜き出しています。
出力のほうが高い、という向きは押さえておく価値があります。ただし、エージェントの費用でふくらみやすいのは入力の側です。理由は2つあります。
1つめは、ツールを持たせるだけで入力が増えることです。公式ドキュメントは、ツールを使うリクエストの課金についてこう書いています。
When you use
tools, the API also automatically includes a special system prompt for the model that enables tool use.── Anthropic「Pricing」(2026年8月28日取得。訳:ツールを使うとき、APIはツール利用を可能にするための特別なシステムプロンプトを、モデルに対して自動的に含めます)
そのぶんのトークン数が、モデルとツールごとに公開されています。
| 持たせるもの | 公式ドキュメントの記述 | 1回のリクエストで増える入力 |
|---|---|---|
| ツールを1つでも使う | Claude Opus 5:「286 tokens」または「406 tokens」(ツールの使わせ方の指定によって変わります。原文の条件は auto/none が286、any/tool が406) | 286 または 406トークン |
| bashツール | 「325 tokens」(Claude Opus 5/4.8/4.7) | 325トークン |
| テキスト編集ツール | 「700 tokens」(text_editor_20250429) | 700トークン |
| コンピュータ操作 | 「adds about 4,500 input tokens to a request」(1リクエストにおよそ4,500入力トークンを加える) | 約4,500トークン |
| ブラウザ操作 | 「adds about 6,600 input tokens to a request」(1リクエストにおよそ6,600入力トークンを加える) | 約6,600トークン |
出典:Anthropic「Pricing」(2026年8月28日取得)。同ページは「These token counts are added to your normal input and output tokens to calculate the total cost of a request」(これらのトークン数は、リクエストの総費用を計算するために、通常の入力・出力トークンに加算されます)と書いています。数値はモデルによって異なります。本稿はClaude Opus 5の数値を中心に抜き出しました。「1回のリクエストで増える入力」の列は、原文の記述を私たちが言い換えたものです。日本語は私たちの訳です。
何をさせるかではなく、何を持たせるかで、1回あたりの入力が動きます。使わなかった回も、持たせていれば乗ります(この読み方は私たちのものです)。
2つめは、費用の見え方を大きく変える記述です。
Web search results retrieved throughout a conversation are counted as input tokens, in search iterations executed during a single turn and in subsequent conversation turns.
── Anthropic「Pricing」(2026年8月28日取得。訳:会話の中で取得された検索結果は、1回のターン内での検索の反復でも、その後の会話のターンでも、入力トークンとして数えられます)
「in subsequent conversation turns(その後の会話のターンでも)」と書かれています。ターンとは、こちらが1回投げてAIが1回返す、そのひと往復のことです(この言い換えは私たちのものです)。取ってきたものは、その回だけの費用ではありません。以降のやりとりのたびに、入力として数え直されます。
なお公式ドキュメントは、Web検索そのものについても「$10 per 1,000 searches」(1,000回あたり10ドル)という従量課金を示しています。トークン代とは別建てです(出典:同ページ/2026年8月28日取得。料金は改定されます)。会話を切っても、検索した回数分の課金は残ります(この読み方は私たちのものです)。
いま動かしているものが多くのツールを持っている、会話が長い、というのは、たいてい後から分かることです。動かしてみないと、どのツールが実際に使われるかも、1件の用件が何往復で終わるかも出てきません。作りを直す前に、いま持たせているものと、1件あたりの往復数を一度並べるところから見られます。
毎回同じ前置きを読ませるなら、その部分を保存しておく仕組みがあります(プロンプトキャッシュと呼ばれます)。公式ドキュメントは、元が取れる回数まで書いています。
A cache hit costs 10% of the standard input price, which means caching pays off after one cache read for the 5-minute duration (1.25x write), or after two cache reads for the 1-hour duration (2x write).
── Anthropic「Pricing」および「Prompt caching」(いずれも2026年8月28日取得。キャッシュの記述は両ページにまたがっており、私たちの記録ではこの一文がどちらのページのものかを特定できていないため、両方を挙げています。訳:キャッシュヒットは標準の入力価格の10%なので、5分の場合は1回読み取れば(書き込みは1.25倍)、1時間の場合は2回読み取れば(書き込みは2倍)元が取れます)
書き込みは割高で、読み取りは割安です。5分のキャッシュは書き込みが入力単価の1.25倍、1時間のキャッシュは2倍。読み取りはどちらも0.1倍です(出典:Anthropic「Pricing」/2026年8月28日取得)。だから「元が取れるかどうか」は、有効な間に何回読み取るかで決まります。
ここが運用の形と直結します。公式ドキュメントは「By default, the cache has a 5-minute lifetime」(既定では、キャッシュの有効期間は5分です)としています(出典:Anthropic「Prompt caching」/2026年8月28日取得)。5分に1回も呼ばれない処理では、既定のキャッシュは読み取られる前に消えます(この読み方は私たちのものです)。
もう1つ、書き換えについての記述があります。「Changes at each level invalidate that level and all subsequent levels」(各階層での変更は、その階層とそれ以降のすべての階層を無効にします)とされています(出典:同「Prompt caching」)。ここでいう階層とは、毎回読ませる前置きを前から順に区切ったまとまりのことです(この補いは私たちのものです)。前のほうを書き換えると、その先に積んだ分も無効になります。前置きを頻繁に直す運用では、キャッシュが効きにくくなります(この読み方は私たちのものです)。
そもそもキャッシュできる最小の長さも決まっています。公式ドキュメントはモデルごとに示しており、Claude Opus 5 は512トークン、Claude Sonnet 5 は1,024トークン、Claude Haiku 4.5 は4,096トークンとされています(出典:Anthropic「Prompt caching」/2026年8月28日取得)。短い前置きでは、そもそもキャッシュが効きません(この読み方は私たちのものです)。
公式ドキュメントは4つを挙げています。モデルの使い分け、キャッシュの利用、バッチ処理(すぐに返さなくてよい依頼を、まとめて後から処理させるやり方)、使用量の監視です。(出典:Anthropic「Pricing」の「Cost optimization strategies」/2026年8月28日取得)
バッチ処理には50%の割引があります。公式ドキュメントは「The Batch API allows asynchronous processing of large volumes of requests with a 50% discount on both input and output tokens」(Batch APIは大量のリクエストを非同期で処理でき、入力・出力の両方のトークンに50%の割引が適用されます)と書いています(出典:同ページ)。
ただし、割引が適用されない場面も書かれています。同ページはClaude Managed Agentsについて、Batch APIの割引が適用されない理由として「Sessions are stateful and interactive. There is no batch mode」(セッションは状態を持ち、対話的です。バッチモードはありません)と記しています(出典:同ページ)。この記述はClaude Managed Agentsについてのもので、対話するエージェント全般に当てはめて読んでいるのは私たちです。夜間にまとめて処理する用途と、その場で応答する用途では、使える手が違うということになります(この整理は私たちのものです)。
ここからは私たちの進め方です。すでに見積を取っている場合も、決め直せます。3つあります。
単価の比較より、掛ける相手を決めるほうに判断が寄ります。どこを固定してどこをLLMに任せるかはAIエージェントとワークフローは、何が違うのかで、同じ「量ではなく形」の構造はBrazeの費用は、何で決まるのかで扱いました。
入力トークンと出力トークンの量で決まります。Anthropicの公開価格のうち本稿で挙げた3モデルでは、出力の単価が入力の5倍です(Claude Opus 5:入力 $5/出力 $25、いずれも100万トークンあたり。2026年8月28日時点)。ただしエージェントでふくらみやすいのは入力の側です。ツールを持たせるだけで1回のリクエストの入力が増え、公式ドキュメントによればコンピュータ操作でおよそ4,500トークン、ブラウザ操作でおよそ6,600トークンが加わります。さらに「Web search results retrieved throughout a conversation are counted as input tokens, in search iterations executed during a single turn and in subsequent conversation turns」(会話の中で取得された検索結果は、1回のターン内での検索の反復でも、その後の会話のターンでも、入力トークンとして数えられます)とされています。単価より、毎回読ませる量と呼ぶ回数が効く、というのが私たちの読み方です。これはAnthropicの料金体系で、AIエージェント一般の共通仕様ではありません。(出典:Anthropic「Pricing」/2026年8月28日取得。料金は改定されます)
単価は下がります。Anthropicの公開価格では、Claude Haiku 4.5 が入力 $1/出力 $5、Claude Opus 5 が入力 $5/出力 $25 です(いずれも100万トークンあたり。2026年8月28日時点)。公式ドキュメントも「Choose Haiku for simple tasks, Sonnet for most production workloads, and Opus for the most complex reasoning」(単純なタスクにはHaiku、多くの本番用途にはSonnet、最も複雑な推論にはOpusを選ぶ)という使い分けを挙げています。ただし単価が下がっても、毎回読ませる量が変わらなければ、掛け算の片側が変わるだけです。これは私たちの読み方です。これはAnthropicの料金体系で、AIエージェント一般の共通仕様ではありません。(出典:Anthropic「Pricing」/2026年8月28日取得。料金は改定されます)
読み取る回数によります。公式ドキュメントは「A cache hit costs 10% of the standard input price, which means caching pays off after one cache read for the 5-minute duration (1.25x write), or after two cache reads for the 1-hour duration (2x write)」(キャッシュヒットは標準の入力価格の10%なので、5分の場合は1回読み取れば〈書き込みは1.25倍〉、1時間の場合は2回読み取れば〈書き込みは2倍〉元が取れます)と書いています。書き込みは割高(5分で1.25倍、1時間で2倍)、読み取りは割安(0.1倍)という構造です。既定の有効期間は5分なので、5分に1回も呼ばれない処理では、既定のキャッシュは読み取られる前に消えます。これは私たちの読み方です。これはAnthropicの料金体系で、AIエージェント一般の共通仕様ではありません。(出典:Anthropic「Pricing」および「Prompt caching」/いずれも2026年8月28日取得。料金は改定されます)
公式ドキュメントがClaude Managed Agentsについて示している範囲では、対話するものには使えません。公式ドキュメントは「The Batch API allows asynchronous processing of large volumes of requests with a 50% discount on both input and output tokens」(Batch APIは大量のリクエストを非同期で処理でき、入力・出力の両方のトークンに50%の割引が適用されます)としたうえで、Claude Managed Agentsについて割引が適用されない理由として「Sessions are stateful and interactive. There is no batch mode」(セッションは状態を持ち、対話的です。バッチモードはありません)を挙げています。夜間にまとめて処理する用途では使え、その場で応答する用途では使えない、という切り分けになります。この整理は私たちのものです。これはAnthropicの料金体系で、AIエージェント一般の共通仕様ではありません。(出典:Anthropic「Pricing」/2026年8月28日取得。割引の条件は変更されうるため、検討時には公式の最新情報をご確認ください)
本稿で参照したページには、日本語のトークン数についての記載がありません。書かれているのは「1 token is approximately 4 characters or 0.75 words in English」(1トークンは英語でおよそ4文字、単語にして0.75語ほど)という英語での目安と、「The exact count varies by language and content type」(正確な数は言語や内容の種類によって変わります)という但し書きだけです。これはAnthropicの料金体系で、AIエージェント一般の共通仕様ではありません。そのため本稿では、日本語の文字数からトークン数を換算していません。(出典:Anthropic「Pricing」/2026年8月28日取得)
出典
・Anthropic「Pricing」ページを見る ── モデル別の入力・出力単価/トークンの目安(英語で約4文字)/ツール利用で加算されるトークン(286または406〈Opus 5〉、bash 325〈Opus 5/4.8/4.7〉、テキスト編集 700、コンピュータ操作 約4,500、ブラウザ操作 約6,600)/検索結果はその後の会話のターンでも入力として数えられること/Web検索は1,000回あたり$10/Batch APIの50%割引と、対話セッションには適用されないこと/キャッシュの倍率と損益分岐/費用を下げる4つの手。2026年8月28日に取得執筆者
永野 陽平
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