リピート率の平均は?上場121社の決算資料に、この言葉が出てくる会社は何社か
業種別の平均リピート率は流通していますが、出どころをたどれません。上場121社の開示資料216本にこの語を使っていたのは5社、数値は1社だけでした。上場企業が継続率・解約率で書いていること、その分母が5種類あることを整理しました。
読む「LTVの平均」として引用できる数値は見当たりません。株式会社SaaTsuが上場121社の開示資料216本を「LTV」の語で全文検索した範囲では、LTVの実額が載っていたのは2社でした(2026年9月18日・24日・25日取得)。キャスターの2025年8月期が276万円(同社 有価証券報告書 2025年8月期 p.13)、ラクスが製品別に1,907万円と3,357万円です(同社 有価証券報告書 2026年3月期 p.28。サステナビリティの指標欄に置かれた値)。この記事では、開示にLTVがどう出てくるか、同じ語が会社ごとに指すもの、自社で決める3つ(分子/単位と期間/対象範囲と除外)を整理しました。
他社の水準を先に確かめてから自社の目標を置くのは、自然な順番です。その水準の代わりに、自社で出す材料を並べます。獲得は伸びているのに利益の伸びが鈍いときは、顧客資産化診断で分解できます(7問)。
LTVとは、1人または1社の顧客が、取引が続く間に企業にもたらす金額の合計です。Life Time Value の略で、顧客生涯価値と訳されます。読んだ資料でも、この訳語がいちばん多く使われていました。
何を合計するかは1つに決まっていません。売上を合計する会社も利益を合計する会社もあり、1人あたりで数える会社と1社あたりで数える会社があります。式の選び方はLTVは、どの式で計算しているかで施策が変わるで扱いました。この記事が扱うのは、その式と数字が実際の開示にどう現れているかです。
平均が成立しないのは、この「何を合計するか」が会社ごとに違うためです。売上の合計と利益の合計を足して2で割っても、意味のある値になりません。
金額を出せば、対象の事業・除外する顧客・期間という前提も一緒に外に出ます。事業構成が変われば前提のほうが先に動くので、定義や戦略の記述にとどめる書き方には理由があります(ここは私たちの読み方です)。
私たちは、上場121社の直近の開示資料216本(種類は末尾の注記に列挙しています)をダウンロードし、文字間の空白を許す形で「LTV」を全文検索しました(2026年9月18日・24日・25日取得)。語が出てきたのは40社です。そのうち、金額が載っていたのが3社、金額はなく定義文・算式・言い換えのいずれかでLTVが何を指すかを書いていたのが21社、語のみが16社でした(3+21+16=40社)。金額が載っていた3社のうち、実額といえるのは2社です。残る1社(ベクトル)の金額は、優良顧客を判定する水準です。
キャスターは、有価証券報告書のKPIの表にLTVを3期ぶん並べています。2023年8月期287万円、2024年8月期328万円、2025年8月期276万円です(同社 有価証券報告書 2025年8月期 p.13)。同じ表にはARPU 280千円、解約率3.6%、CAC 39万円、LTV/CAC 700%、回収期間3.9ヶ月も並びます。すべてBPaaS事業・在宅派遣サービスの数値で、契約が3ヶ月以内に終了する顧客を除いた2025年8月期の値です(同 注1)。
算式も同じ注記にあります。
8.LTVは、ARPUを粗利率で乗じた数値を、解約率で除したものであります。
キャスター「有価証券報告書」2025年8月期 p.13 注8(2026年9月18日取得)
ARPUは年間の売上をもとにした値で(同 注4)、解約率も年間の値です(同 注3)。つまり、年間のARPUに売上総利益率を掛けて、年間の解約率で割った数字です。
もう1社のラクスは、経営指標の表ではなく、サステナビリティの章にあるマテリアリティごとの指標の表で、LTVを製品別に挙げています。2026年3月期の実績は「楽楽精算」が1,907万円(2025年3月期実績1,704万円)、「楽楽明細」が3,357万円(同2,600万円)で、目標は「前年度実績を上回る水準」です(同社 有価証券報告書 2026年3月期 p.28)。2社の値は、対象が違います。算式を書いているのはキャスターの1社です。法人向けBPO1社あたりの値と、SaaS2製品それぞれの値は、足して2で割れません。
ベクトルの金額は、D2C事業(ビタブリッドジャパン)の「優良顧客」を判定する条件の1つです。
※優良顧客とは商品特性に応じた採算性の基準となる一定のLTV水準(3~5万円)に達し、かつ直近1年以内に購入実績があり、定期購入を継続している顧客
ベクトル「2026年2月期 決算説明資料」p.23(2026年9月18日取得。ページ番号はPDFの通しページで、スライドに印字された番号は22です)
「3〜5万円」は、優良顧客と呼ぶかどうかを分ける線です。同社のD2C顧客のLTVがいくらか、という数字ではありません。同じページには優良顧客の成長指数(2025年2月期第1四半期を1.00として1.21)と優良顧客継続率(8四半期で95.07%〜96.72%)が載り、D2Cのみが対象だと注記されています。
キャスターは、同じp.13に開示指標を見直す方針も書いています。理由も同じ段落です。
なお、子会社の連結化や新規事業の拡大により事業構造が多様化するなか、従来開示していた一部のKPIについて、グループ全体の業績や成長性を代表するものとして受け取られる可能性があり、現状の事業実態との乖離が懸念される状況となっております。このため、情報の正確性及び投資家の皆さまへの公平な情報提供の観点から、第12期よりKPIの開示指標を見直し、主要事業であるBPaaS事業における顧客企業稼働社数及びARPU(顧客平均単価)のみを開示する方針といたしました。
キャスター「有価証券報告書」2025年8月期 p.13(2026年9月18日取得。第11期=2025年8月期のため、第12期は2026年8月期にあたります)
これは指標の設計そのものの話です。LTVは、対象の事業・除外する顧客・期間を決めてはじめて成り立ち、事業が増えると前提のほうが先に動きます。外に出す数字は、前提を短く書ききれる範囲に収まっているほど保ちやすくなります。(ここは私たちの読み方です)
意味を書いていた21社のうち、分子まで書いていたのは7社です。並べると、利益・生涯売上高・収益の3通りに分かれます。残る14社は、言い換えを添えているところまでです。
分子を利益にしていたのは4社です。ARアドバンストテクノロジは「顧客からその生涯にわたって得られる利益」とし、2回目以降の取引も含めた「将来の関係全体にわたる価値の予測」と続けています(同社 有価証券報告書 2025年8月期 p.11 ※6)。MacbeePlanet・エフ・コード・プレイドも、利益を分子にした定義文を注記に置いています。生涯売上高にしていたのは北の達人コーポレーションの1社で、「1年LTV」を別に置いています(同社 2027年2月期 第1四半期決算補足説明資料 p.44 ※5)。収益にしていたのは2社で、じげんは「1顧客から取引期間全体で得られる累計収益」、ヤプリは「顧客1契約あたりの生涯に生み出す収益」です。資料とページは下の表にあります。じげんの同じ資料のp.19には、顧客ではなく自社の社員を対象にした「コンサルタントLTV」(コンサルタント数×在籍期間×個の価値創造力)もあります。
言い換えだけの14社では、訳語が揃っていません。ヘッドウォータースは有価証券報告書p.20で「LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)」、決算短信p.9で「LTV(顧客継続価値)」と書いています(同社 2025年12月期)。他社の数字を取り込むときは、社名と資料名とページまで記録しておくと、あとから同じ意味で読み直せます。
| 会社 | 資料とページ | 書かれていたこと |
|---|---|---|
| キャスター(9331) | 有価証券報告書 2025年8月期 p.13 | LTV 276万円(2025年8月期)と算式。BPaaS事業・在宅派遣サービスに限り、契約が3ヶ月以内に終了する顧客を除いた値 |
| ラクス(3923) | 有価証券報告書 2026年3月期 p.28 | 「楽楽精算」1,907万円、「楽楽明細」3,357万円(いずれも2026年3月期実績)。経営指標の表ではなくサステナビリティの指標欄にある製品別の値で、書かれているのは金額と目標まで |
| ベクトル(6058) | 決算説明資料 2026年2月期 p.23 | 優良顧客を判定するLTV水準 3〜5万円。D2Cのみを対象としたスライドで、実額ではない |
| ARアドバンストテクノロジ(5578) | 有価証券報告書 2025年8月期 p.11 | 定義文。顧客生涯価値、分子は利益 |
| MacbeePlanet(7095) | 有価証券報告書 2026年4月期 p.7 | 定義文。分子は利益、1人のユーザー獲得にかけられる費用の算出に使う指標 |
| エフ・コード(9211) | 有価証券報告書 2025年12月期 p.11 | 定義文。分子は利益 |
| プレイド(4165) | 2025年9月期 第4四半期 決算説明資料 p.56 | スライド注記で定義。分子は利益の総額 |
| 北の達人コーポレーション(2930) | 有価証券報告書 2026年2月期 p.9/第1四半期決算補足説明資料 p.44 | 定義文。分子は生涯売上高。1年LTVを別に置く |
| じげん(3679) | 2026年3月期 通期決算説明会資料 p.69/p.19 | 用語集で1顧客あたりの累計収益。別にコンサルタントLTV |
| ヤプリ(4168) | 有価証券報告書 2025年12月期 p.16 | LTV/CACの算式の中で「顧客1契約あたりの生涯に生み出す収益」。LTV/CACの目標水準は4〜6倍 |
ページ番号はPDFの通しページで、紙面やスライドの印字と一致しない資料があります。10社は、金額が載っていた3社と分子まで書いていた7社です。キャスターの値はBPaaS事業・在宅派遣サービスに限り、契約が3ヶ月以内に終了する顧客を除いています(同社 有価証券報告書 2025年8月期 p.13 注1)。3社の金額は対象が違い、算式を書いているのはキャスターの1社なので、並べて比べられません。
LTVは、いくつかの指標を組み合わせて出す数字です。キャスターとヤプリの開示では、次の3つがLTVとセットで置かれています。
① ARPU(顧客平均単価) 1顧客あたりの平均売上です。キャスターは「BPaaS事業・在宅派遣サービスの年間売上を、前期末時点稼働社数に期中の開始社数の二分の一(中略)を加え解約社数を減じた数で除した数値」とし、分母の作り方まで注記に書いています(同社 有価証券報告書 2025年8月期 p.13 注4)。
② 解約率 一定期間に解約した顧客の割合です。キャスターは「当期解約社数を各月の月初時点稼働社数の和と当期開始社数の和で除した数値」とし、BPaaS事業・在宅派遣サービスの2025年8月期を3.6%としています(同 注3)。
③ CAC(顧客獲得コスト)とLTV/CAC CACは顧客を1件獲得するのにかかった費用、LTV/CACはLTVをCACで割った値です。キャスターの同じ事業の2025年8月期はCAC 39万円、LTV/CAC 700%です(同 注7・p.13。各値は丸めた後の数字なので、単純な割り算とは一致しません)。ヤプリはこの水準を4〜6倍とする方針です(同社 有価証券報告書 2025年12月期 p.16)。
私たちは、獲得した顧客を資産に変えてLTVを最大化することを仕事にしている立場です。そのうえで書きます。他社の平均がなくても、自社のLTVは出せます。決めるのは、分子・単位と期間・対象範囲と除外の3つです。この3つまで注記に書いていたのは、40社のうちキャスターの1社です。残りの注記は、多くが定義文でした。私たちは、自社で出すときもこの3つを決めて書き残すことを勧めます(ここは私たちの整理です)。
どちらが正しいということはありません。売上を分子にすれば、売上総利益率の違う商品を横並びで見ることになり、利益を分子にすれば原価の重い商品のLTVは下がります。決めるのは、その数字で何を判断するかです。広告の上限額に使うなら、利益を分子にしたほうが直結します。上限CPOとは新規顧客を1件獲得するのに使ってよい広告費の上限で、北の達人コーポレーションはこれをLTVから逆算しています(同社 2027年2月期 第1四半期決算補足説明資料 p.44 ※4)。
決めたら算式を1行で書き、指標の一覧に置きます。開示の注記がやっているのもこれです。
1人あたりか1社あたりかで、同じ売上から違う数字が出ます。キャスターは1社あたり、ラクスは製品別、北の達人コーポレーションは1人あたりです。期間も同じで、北の達人コーポレーションは期間を切らないLTVとは別に「1年LTV」を置いています(同社 2027年2月期 第1四半期決算補足説明資料 p.44 ※5)。期間を切るなら、名前も分けておくと社内で混ざりません。
キャスターは、この2つを算式と同じページの注記に書いています(同社 有価証券報告書 2025年8月期 p.13 注1)。対象範囲を算式の隣に書いておくと、事業が増えても同じ数字として読み直せます。
除外する顧客は、社内で意見が割れやすい場所です。短期で終わった契約を入れるとLTVは下がり、外すと上がります。どちらも作れるので、先に決めて書いておくほうが早く終わります。
LTVは、ARPUと解約率が出てはじめて出せます。キャスターがKPIの表にLTVと並べているのも、この2つとCACです。月次で出るようになれば、LTVはその割り算です。
Sansanは、月次解約率が直近12か月平均で1%未満であることを挙げ、契約当たり売上高の拡大に努めることで顧客LTVの最大化を推進しやすいと書いています(同社 有価証券報告書 2026年5月期 p.9)。同じ資料のp.32にその値があり、「Sansan」0.55%、「BillOne」0.34%です(同 注2。各サービスの既存契約のMRRに占める、解約に伴い減少したMRRの割合)。LTVの金額は載っていませんが、分母と分子をどう動かすかは、この2つから読み取れます。
そのためには、顧客IDが購買・契約・配信の各システムで同じものに揃っている必要があります。この揃え方は、データ基盤・MAのページにまとめています。
株式会社SaaTsuが上場121社の開示資料216本を「LTV」の語で全文検索した範囲では、LTVの実額が載っていたのは2社でした(2026年9月18日・24日・25日取得)。キャスターは2025年8月期276万円(2024年8月期328万円、2023年8月期287万円。同社 有価証券報告書 2025年8月期 p.13。BPaaS事業・在宅派遣サービスに限り、契約が3ヶ月以内に終了する顧客を除く)、ラクスは「楽楽精算」1,907万円・「楽楽明細」3,357万円です(同社 有価証券報告書 2026年3月期 p.28。経営指標の表ではなくサステナビリティの指標欄にある製品別の値で、算式は書かれていません)。対象が違い、算式を書いているのはキャスターの1社です。この2社から平均は作れません。非上場企業や調査会社のレポートは調べていないため、そちらにある可能性は残ります。
業種別の平均を作るには、1業種あたり複数社の実額が要ります。上場121社の開示資料216本を読んだ範囲では、実額は2社でした(2026年9月18日・24日・25日取得)。法人向けBPO(キャスター)とクラウドサービス(ラクス)で各1社です。1業種に1社なら、その値は業種の平均ではなくその会社の値になります。業種ごとの水準が要るときは、同じ業態の数社にヒアリングするか、自社の値を時系列で追うほうが早く手に入ります(ここは私たちの整理です)。
優良顧客と呼ぶかどうかを判定するための水準です。ベクトルは「優良顧客とは商品特性に応じた採算性の基準となる一定のLTV水準(3~5万円)に達し、かつ直近1年以内に購入実績があり、定期購入を継続している顧客」と注記しています(同社 2026年2月期 決算説明資料 p.23、2026年9月18日取得。D2Cのみを対象としたスライドです)。
上場121社の開示資料216本のうち、分子まで書いていた7社では、利益・生涯売上高・収益の3通りに分かれていました(2026年9月18日・24日・25日取得)。利益が4社(ARアドバンストテクノロジ 有価証券報告書 2025年8月期 p.11ほか、MacbeePlanet/エフ・コード/プレイド)、生涯売上高が1社(北の達人コーポレーション 2027年2月期 第1四半期決算補足説明資料 p.44)、収益が2社(じげん 2026年3月期 通期決算説明会資料 p.69、ヤプリ 有価証券報告書 2025年12月期 p.16)です。訳語も2通りです(ヘッドウォータース 有価証券報告書 p.20「顧客生涯価値」/決算短信 p.9「顧客継続価値」。いずれも2025年12月期)。
自社の中での投資判断の基準として使う指標です。北の達人コーポレーションは、必要利益から逆算した広告費の上限額を商品ごとに置いています(同社 2027年2月期 第1四半期決算補足説明資料 p.44 ※4)。ヤプリはLTV/CACを4〜6倍で管理する方針です(同社 有価証券報告書 2025年12月期 p.16)。
顧客ID、初回の取引日、取引ごとの金額、解約日または最終取引日の4つが揃えば、ARPUと解約率が出せます。LTVはその割り算です。キャスターの算式は、年間ARPUに売上総利益率を掛け、年間の解約率で割るというものです(同社 有価証券報告書 2025年8月期 p.13 注8。BPaaS事業・在宅派遣サービスに限り、契約が3ヶ月以内に終了する顧客を除く)。利益を分子にするなら、商品ごとの原価も顧客IDに結びつけます。
投資の判断に使うならLTV/CACです。LTVは1件から返ってくる金額で、獲得にかけた費用はCAC側にあります。キャスターは同じ表にLTV、CAC、LTV/CAC、回収期間を並べています(2025年8月期は順に276万円、39万円、700%、3.9ヶ月。同社 有価証券報告書 2025年8月期 p.13。各値は丸めた後なので、単純な割り算とは一致しません)。
LTVとは、1人または1社の顧客が、取引が続く間に企業にもたらす金額の合計です。何を合計するかは1つに決まっていません。
株式会社SaaTsuが上場121社の開示資料216本を「LTV」の語で全文検索した範囲では、LTVの実額が載っていたのは2社です(2026年9月18日・24日・25日取得)。語が出てきたのが40社、金額が載っていたのが3社で、実額はキャスターとラクスの2社です。ラクスの値はサステナビリティの指標欄にある製品別の値で、3社目のベクトルの3〜5万円は優良顧客を判定する水準です。2社は対象が違い、算式を書いているのはキャスターの1社なので、平均は作れません。キャスターは、事業構造の多様化で従来のKPIが全体を代表しなくなることを理由に、第12期からは顧客企業稼働社数とARPUを開示する方針です。
分子まで書いていた7社では、合計しているものが3通りに分かれます。利益が4社、生涯売上高が1社、収益が2社です。訳語も2通りあり、自社の社員を対象にした「コンサルタントLTV」もあります。並べて比べられる数字ではありません。
自社で出すときに決めるのは、分子・単位と期間・対象範囲と除外の3つです。算式と同じ場所に書けば、社内の別の部署が同じ数字を読み直せます。先に出るのはARPUと解約率です。次に見るのは、1件あたりの金額に対して獲得にいくらかけているかです。
出典
・キャスター「有価証券報告書(第11期)」2025年8月期ページを見る ── p.13 KPIの推移(顧客企業稼働社数1,316社、解約率3.6%、ARPU 280千円、MRR 3.3億円、CAC 39万円、LTV 287万円/328万円/276万円、獲得コスト(CAC)の回収期間3.9ヶ月、LTV/CAC 700%)、注1・注3・注4・注7・注8・注10、および第12期からのKPI開示指標の見直し。2026年9月18日に取得書けなかったこと
・LTVの平均値を書いていません。実額は2社ぶんで、対象が違い、算式を書いているのはキャスターの1社です。推計値も置いていません。[原文]引用した資料の記載
[1]キャスター「有価証券報告書」2025年8月期 p.13 KPIの推移(2023年8月期/2024年8月期/2025年8月期の順):「顧客企業稼働社数 (注)1、2 1,168社 1,192社 1,316社」「解約率 (注)1、3 4.0% 3.7% 3.6%」「ARPU (注)4 299千円 313千円 280千円」「CAC (注)1、7 40万円 71万円 39万円」「LTV (注)1、8 287万円 328万円 276万円」「獲得コスト(CAC)の回収期間(注)1、9 3.6ヶ月 5.8ヶ月 3.9ヶ月」「LTV /CAC (注)1、10 703% 461% 700%」
[2]同 p.13 注1・注4・注7・注8:「1.各数値はBPaaS事業・在宅派遣サービスにおいて、契約が3ヶ月以内に終了する顧客を除いた数値で算出しております。」「4.ARPUは、BPaaS事業・在宅派遣サービスの年間売上を、前期末時点稼働社数に期中の開始社数の二分の一(月途中開始案件を鑑み概算値として算出)を加え解約社数を減じた数で除した数値であります。」「7.CACは、広告費及び販促費と顧客獲得に要した営業人員の人件費の和を、当期の受注数で除した数値であります。」「8.LTVは、ARPUを粗利率で乗じた数値を、解約率で除したものであります。」
[3]同 p.13:「なお、子会社の連結化や新規事業の拡大により事業構造が多様化するなか、従来開示していた一部のKPIについて、グループ全体の業績や成長性を代表するものとして受け取られる可能性があり、現状の事業実態との乖離が懸念される状況となっております。このため、情報の正確性及び投資家の皆さまへの公平な情報提供の観点から、第12期よりKPIの開示指標を見直し、主要事業であるBPaaS事業における顧客企業稼働社数及びARPU(顧客平均単価)のみを開示する方針といたしました。これにより、事業の成長性をより適切かつ明確に示してまいります。」
[4]ラクス「有価証券報告書」2026年3月期 p.24 の表の列見出しと p.28 の該当行:「マテリアリティ 指標(2026年3月期実績) 目標」/「⑫AI活用による新たな事業機会とリスクへの関心の高まり」/指標:「・楽楽精算におけるLTV:1,907万円(2025年3月期実績1,704万円)」「・楽楽明細におけるLTV:3,357万円(2025年3月期実績2,600万円)」/目標:「・楽楽精算におけるLTV:前年度実績を上回る水準」「・楽楽明細におけるLTV:前年度実績を上回る水準」
[5]ベクトル「2026年2月期 決算説明資料」p.23:「※優良顧客とは商品特性に応じた採算性の基準となる一定のLTV水準(3~5万円)に達し、かつ直近1年以内に購入実績があり、定期購入を継続している顧客」「※優良顧客継続率とは前月末時点の優良顧客数に対し、当月末時点でも優良である顧客の割合」「※本スライドはD2Cのみを対象として記載し、他の販売チャネルを除く」
[6]ARアドバンストテクノロジ「有価証券報告書」2025年8月期 p.11 ※6:「顧客LTV 「Customer Lifetime Value」のことであり、顧客生涯価値を意味します。顧客からその生涯にわたって得られる利益のことであり、1回の取引で得られる利益だけではなく、2回目以降の取引から得られる利益も含めた、将来の関係全体にわたる価値の予測のことであります。」
[7]MacbeePlanet「有価証券報告書」2026年4月期 p.7 ※1:「LTV…Life Time Valueの略語。LTVは、顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のことを指し、1人のユーザー獲得にかけることができる費用(マーケティングコスト)を算出するための指標。」/エフ・コード「有価証券報告書」2025年12月期 p.11 (注7):「LTVとは、Life Time Valueの略で、顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のことを指し、1人のユーザー獲得にかけることができる費用(マーケティングコスト)を算出するための指標を表します。」/プレイド「2025年9月期 第4四半期 決算説明資料」p.56 注1:「Life Time Value。顧客が企業と取引を始めてから終了するまでの期間にもたらす利益の総額」
[8]北の達人コーポレーション「2027年2月期 第1四半期決算補足説明資料」p.44 ※4・※5:「※4 新規顧客獲得1件当たりに要する広告宣伝費の金額である「CPO」とLTV(※5)との関連性を用いた、必要利益から逆算した新規顧客獲得1件当たりに使用可能な広告宣伝費の上限額」「※5 Life Time Valueの略で、顧客がもたらす生涯売上高の金額 1年LTVは、顧客が1年間でもたらす売上高の金額」/同社「有価証券報告書」2026年2月期 p.9:「膨大なデータから顧客がもたらす生涯売上高の金額である「LTV」を正確に算定するシステム」
[9]じげん「2026年3月期 通期決算説明会資料」p.69 用語集:「LTV (Life Time Value) 顧客生涯価値。1顧客から取引期間全体で得られる累計収益。クロスセル・成約課金転換により拡大を企図。」/同 p.19:「コンサルタントLTV = コンサルタント数×在籍期間×個の価値創造力とし、コンサルタントの定着率・生産性向上のための施策を実行。」/ヤプリ「有価証券報告書」2025年12月期 p.16:「LTV/CACとは、顧客1契約あたりの生涯に生み出す収益(LifeTimeValue)を、1契約の顧客獲得コスト(CustomerAcquisitionCost)で割り戻した数値を言います。」/同 p.16:「…LTV/CAC(*1)の水準を4~6倍を目標として、先行的な投資効率を管理する方針であります。」
[10]ヘッドウォータース「有価証券報告書」2025年12月期 p.20:「…内製化支援も含めた顧客伴走型のプロジェクト推進(ハンズオンワーク)を実践することで顧客深耕を図り、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の増加に繋げております。」/同社「2025年12月期 決算短信」p.9:「LTV(顧客継続価値)の向上」/プラスアルファ・コンサルティング「有価証券報告書」2025年9月期 p.15:「3.LTV:「Life Time Value」の略。顧客生涯価値。」/Sansan「有価証券報告書」2026年5月期 p.9:「サービスの月次解約率は直近12か月平均で1%未満に留まっており、契約当たり売上高の拡大に努めることで、顧客LTV(ライフタイムバリュー)の最大化を推進しやすいことから、継続的な事業成長が見込める、高い安定性を誇るモデルであると捉えています。」/同 p.32:「「Sansan」…直近12か月平均月次解約率 (注2) 0.49% 0.55% +0.06pt」「「BillOne」…直近12か月平均月次解約率 (注2) 0.33% 0.34% +0.01pt」「2.各サービスの既存契約のMRRに占める、解約に伴い減少したMRRの割合」
執筆者
永野 陽平
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